原江里菜「これが最後の景色かも」 大会記録保持者が20年連続出場で5年ぶり決勝進出
◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 2日目(15日)◇軽井沢72G北コース(長野)◇6590yd(パー72)◇曇り時々雨(観衆3611人)
2008年に当時20歳の原江里菜がツアー初優勝を飾ったのが今大会だった。通算21アンダーは今も大会レコード、そして国内ツアーの54ホール競技における日本人の最多アンダーパー記録だ。20年連続20回目の出場となった38歳は「自分の限界がいつ来るかも分からないので、(出場するたびに)毎回最後の3ホールくらい、『これで最後の景色になるかもしれない』とか思って…。ダメだ、何か出そうだ」と瞳を潤ませ、軽井沢への思いを語った。
朝から断続的に雨が降ったこの日は、12位からスタート。「キャディさんと6番ホールぐらいまでは、難しいから1オーバーで切り抜けられたら万々歳だね」と話していたが、序盤3番(パー5)で10mのバーディパットを沈めた。「きょうはもう大丈夫だ」と気持ちも乗り、5バーディ、2ボギーで2日連続60台となる「69」をマークして通算8アンダーで、12位をキープした。「めちゃくちゃうれしい」と笑顔を見せた。
2013年からNEC所属となり、ホステスプロとして活躍を期待されながら17年以降、決勝ラウンドに進んだのは21年(41位)だけ。24年からツアー中継の解説もするようになり、競技者との“二足わらじ”の日々を送っており「どんなに頑張っても(予選を)通れなかったのに、ちょっと解説とかをやろうと(ツアーを)離れて、戻ってきた今回が今までの中で一番いいプレーができたんじゃないかな」と少し不思議そう。若手台頭が著しいツアーにあって、以前は「若い子たちは攻めているからスコアがいい」と思っていたが、画面越しにプレーを見るようになり「苦しい中でもちゃんとスコアを作っている選手とかを見ているとまだやれるかもって」と印象が変わった。
今週は同じNEC所属の安田祐香が予選2日間を通算19アンダーで終え、原が持つ大会レコードを塗り替える勢いで首位を走る。「祐香ちゃんにやられちゃうかも。でも、どうせ更新されるんだったらNECの選手にされた方がまだマシです」と笑いつつ、現役プレーヤーの血も騒ぐ。「本当にいいところで回ってるので、せっかくなら明日も60台で回れるように」。2019年「日本女子プロ選手権」(10位)以来のツアートップ10も視界に入る。5年ぶりとなる軽井沢の日曜日は、18年前の自分に少しでも近づきたい。(長野県軽井沢町/安平賢太郎)