2026年 北海道meijiカップ

思わぬ“繰り上げ”で開幕前日コース入り プロ14年目の辻梨恵に初Vチャンス

2026年 北海道meijiカップ 2日目 辻梨恵
初優勝へ3打差8位で最終日を迎える辻梨恵

◇国内女子◇北海道meijiカップ 2日目(8日)◇札幌国際CC島松コース(北海道)◇6709yd(パー72)◇曇り(観衆2680人)

今週は仕事の予定もなく、プライベートの時間を過ごすつもりだった。そんな辻梨恵に連絡が入ったのは大会開幕3日前、火曜日の午前中。神奈川県南足柄市の実家にいると、マネジメント事務所から「辻さんに推薦出場の話が来てますけど…」という打診があった。

「私に?」。2013年にプロ転向して以来、QTランクによる現地ウエーティングから出場したことはある。しかし、今回は主催者推薦枠で欠場者が出たため。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の規約では同枠は別物で、欠場者が出た場合「大会開幕3日前の午後5時」までに主催者が“繰り上げ選手”を決め、締め切りを過ぎると現地待機の選手に権利が回ってくる。辻のケースは前者だった。

2026年 北海道meijiカップ 2日目 辻梨恵
プロ14年目で初の主催者推薦での繰り上げ出場

辻は「30分、待ってください」と事務所にお願いし、スマートフォンで飛行機、ホテル、レンタカーが予約できるかを確認。夏休み、しかもお盆にかかる時期にもかかわらず条件を全部クリアできたので、出場打診を受けて開幕前日の6日(木)に現地入り。練習ラウンドなしで本番に臨んだ。

高校ゴルフの強豪・埼玉栄高では渡邉彩香と同期。プロテスト合格を経ないTP単年登録(現在は同制度はなし)で2013年にプロ転向し、16、17年には賞金ランクでシード獲得経験もある。ただ、レギュラーツアーはもちろん、下部ステップ・アップ・ツアーでも優勝経験はない。昨季は最終QTに進めず、今季は「自分のゴルフをイチから立て直したい」と下部ツアーを主戦場に選んだ。

初日はパープレー「72」で25位。この日は4バーディ、2ボギー「70」で通算2アンダー、首位と3打差の8位に浮上した。ただ「内容はショットに不安があるし、きれいなゴルフはできていません。もっと思った球が打てるようになって“ツアーで勝ちたい”と思えるようになりたい」と苦笑いする。

2026年 北海道meijiカップ 2日目 辻梨恵
思わぬ形で記録的スローVに挑む

プロ14年目、32歳の辻が勝てばツアー349試合目で、鬼澤信子の463試合に次ぐ史上2位のスロー記録。プロ転向後の日数でも「4968日」で、鬼澤の「7242日」、工藤遥加の「4991日」に次ぐ3位。思わぬ形で巡ってきたチャンスに驚きながら、最終日を迎える。(北海道北広島市/加藤裕一)

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