「自分のスイングが好きじゃない」永井花奈は惜敗の夜に中継映像で全ショットを“復習”した
◇国内女子◇ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 3日目(11日)◇真駒内カントリークラブ 空沼コース (北海道)◇6700yd(パー72)◇雨(観衆1327人)
前週「資生堂・JALレディス」を終えた永井花奈は、その日のうちに中継映像で映っている自分の全ショットを見返したという。単独首位で迎えた18番でボギーをたたき、ツアー最多7人によるプレーオフの末に惜敗。「どうなっていたのかが知りたくて。その日はずっとショットを修正できなかったので」。右に大きくミスした正規18番のティショットだけではなかった“乱れ”の原因を突き止めておくためだ。
内心気が進まなかったのは、敗れたシーンを直視したくなかったわけでも、すっかりハマっているFIFAワールドカップのチェックに手が伸びそうになったわけでもない。「自分のスイングが好きじゃないので。あんまりキレイじゃないと思うし、『あー、またできていないんだ』と思いながら見たくなくて避けてきたんです。でも、そういうミスを直すには見返して乗り越えないといけない。やっぱり気持ち悪いし、あんまり見たくはないですけど…」
フェードヒッターとしての理想にピタリと合うトミー・フリートウッド(イングランド)やキム・ヒョージュ(韓国)のスイング動画なら、いくらでも見ていられるというのに…。それでも、やはり映像は正直だったからありがたい。「スイングがすごく詰まっちゃっていた。トップを意識したり、こっち側(右サイド)でさばこうとし過ぎていて。もう少し、打っていく方(インパクトからフォロースイング)を意識しないとダメだなって」と敗因は明らかだった。
惜敗の翌週、再び首位で最終日を迎えることになった。「きょうは100点以上かもしれない。ちょっとビックリなんですよ。そんな早く(次のチャンスが)来ると思ってないから…」と笑いつつ、この日マークしたトーナメントコースレコード「63」は間違いなく復習の成果といえる。後半10番で右ラフから7Iで放った2打目がカップに飛び込むイーグルを奪うと、そこから怒涛の4連続バーディを決めた。「11番で素振りをしていたら、左(サイド)でさばいて(右へのミスが)怖くないイメージが出てきたんです」。必死にスイングと向き合ってきたからこそ、試合の中で突如としてつかめる瞬間が生まれる。
通算16アンダーで1打のリードを築き、2017年「樋口久子 三菱電機レディス」以来となるツアー2勝目に再挑戦。「ことしはスコアの目標を立てて、それに向かってやることがいい方向に行っている。今週はまず20(アンダー)に乗せることかな。簡単に負けたくはないので、失敗を恐れず、ダメでもやり切れるように」。あす最終日の夜こそ、晴れやかな気持ちで自分のスイング映像をチェックしたい。(札幌市南区/亀山泰宏)