永井花奈はプロ11年目で初メジャーへ 菅楓華、高橋彩華も手にした「全英切符」獲得者それぞれの思い
◇国内女子◇宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 最終日(14日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6619yd(パー72)◇曇り(観衆5428人)
8年228日ぶりの優勝を狙った永井花奈のツアー2勝目は、わずか1打届かずお預けとなった。通算18アンダーで1打差の2位。一日5アンダーを目標に戦っていた28歳は、「順位的な1打は結果論。立てている目標にちょっと届かなかった部分が悔しいかな」と冷静に受け止めた。
頂点を目指して戦う中で、本大会は別の争いもあった。上位2人と大会終了後のメルセデスランキング上位3人(いずれも有資格者を除く)に、今季メジャー最終戦「AIG女子オープン(全英女子)」(7月30日開幕/イングランド・ロイヤルリザム&セントアンズGC)の出場権が与えられる。永井は2位に入ったことで、プロ11年目にして初めてメジャーへの挑戦権をつかんだ。
「お金がかかりますね、優勝していきたかった」と冗談めかしつつ、その表情は本当にうれしそう。「正直うれしい。すごくいろんなことを要求されるだろうし、自分のスキルを上げていかないと歯が立たないと思う。もっと突き詰めて自分自身と向き合えたらいい」。来月末に控える大舞台が、自身をよりスキルアップさせるモチベーションになる。
メルセデスランク上位3人の資格では、本大会欠場で3位の河本結、4位の菅楓華、昨年大会覇者で5位の高橋彩華が切符を獲得した。
メジャー初出場だった「全米女子オープン」で1打及ばず予選落ちした菅にとっては、リベンジの舞台となる。リンクスコースでの戦いは初めて。最終日「70」で回り、通算11アンダーの6位で終えた21歳は「素直にうれしいし、全米での経験を生かしたい。日本とは違う雰囲気になる。今のままでは不安なところがいっぱいなので、練習したい」と意欲的に言った。
一方、現実的な視点で出場を即答しなかったのが高橋だ。「この前が全然通用しなかったので、一度家族と相談して考えたい。フィフティ・フィフティです」。前週の全米女子オープンではカットラインに4打届かず103位で予選落ちを喫した。全英女子には2022年と25年に2度出場しているがいずれも決勝進出はならず。「全米もそうだし、その前の全英も歯が立たなかった。リベンジしたいけれど、米ツアーは飛距離が大事。ナイスショットがグリーンに乗らないんです…。だから考えます」。真剣に向き合うからこその悩みでもある。
世界最高峰のメジャー出場権を国内ツアーを通じて得られることは、日本勢にとって大きなモチベーションにもなる。2019年大会を渋野日向子、25年大会を山下美夢有と過去2度も日本勢が制している全英の舞台。今年はどのようなドラマが生まれるのか。本大会で出場切符を手にした選手が、新たな主役となるかもしれない。(神戸市北区/中村文香)
<日本勢のAIG女子オープン有資格者>
・渋野日向子、山下美夢有(歴代優勝者)
・笹生優花、古江彩佳、西郷真央(22~25年のメジャー優勝者)
・勝みなみ、竹田麗央(前年大会トップ10)
・畑岡奈紗、岩井明愛、岩井千怜(昨季米ツアーポイントランク上位35人)
・佐久間朱莉(昨季国内ツアーポイントランク1位)
・桑木志帆、永井花奈(サントリーレディス上位2人)
・河本結、菅楓華、高橋彩華(サントリーレディス終了時点の国内ツアーポイントランク上位3人)
※重複資格は除く。6月29日時点のロレックスランキング上位50人も資格を得る。