「なんでこんなにできないの…」 伊藤愛華のプレーを激変させたメンタリティ
2026/04/02 16:15
◇国内女子 ◇ヤマハレディースオープン葛城 初日(2日)◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡)◇6510yd(パー72)◇晴れ(観衆1659人)
見失っていた自分のゴルフがようやく戻ってきた。昨年プロテストをトップで合格した18歳の伊藤愛華が初日を3アンダーで回った。風速9.3mの強風が吹くコンディションでボギーなしの3バーディ69。「やっとアンダーで回れた」と胸をなでおろした。
華々しいプロ入りとは対照的に苦しいスタートだった。「オフシーズンから調子は良くなかった」と不安な気持ちのまま臨んだ開幕戦は11オーバー101位で予選落ち。「案の定全然(ダメで)、何ならどんどん悪くなって。本当にアンダー出るイメージが湧かないぐらい、気持ち的にもすごい落ち込んだ」。その後2試合も週末に進めず、「なんでこんなにできないんだろう」と試合後に涙を流すこともあった。
それでも改善の糸口を探し続けた。技術面は重田栄作コーチとともにスライスが出ていたスイングを見直し、理想の弾道イメージを高く持つように意識した。自信を失っていた精神面はメンタルコーチに相談。「良いときは“目の前の1球”だけに集中できていた。考えすぎず目の前のことに意識したらいい」とアドバイスを受けた。シンプルな意識でプレーすると、今季初めてアンダーパーをマークする結果につながった。
初めてリーダーボード上位に刻んだ自分の名前に浮かれる様子は全くない。「4日間競技のまだ初日が終わっただけ。やっと自分の思うようなプレーができたので、明日もしっかり自分が納得のできるプレーをしたい」。“目の前の1球”に集中できれば、自ずと初優勝も見えてくる。(静岡県袋井市/安平賢太郎)