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「何をやってもうまくいかない」シード喪失の菅沼菜々は涙とまらず

◇国内女子◇QTファイナルステージ 最終日(29日)◇葛城GC宇刈コース(静岡)◇6454yd(パー72)

今季ポイントランキング79位でシードを喪失したツアー2勝の菅沼菜々が、来シーズンの出場権を争う最終予選会(QT)も失意の結果に終わった。2020年以来の出場となる4日間のプレーを通算21オーバー102位で終え、第1回リランキングまでの出場の目安となる「QTランキング35位前後」に遠く及ばなかった。

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「何をやってもうまくいかない。悔しい…です」と話したそばから、次々と大粒の涙がこぼれ落ちる。連日のように吹いた強風なんて、理由にならない。「関係なくて、ただ本当に調子が悪い」と言葉を振り絞った。

昨季6月「NEC軽井沢72ゴルフ」の初優勝を含む2勝を挙げ、ポイントランク11位、年間獲得賞金1億円を突破する大ブレーク。しかし、このオフに発症した右ひざ痛がスイングに影響したこともあり、期待された今季は低迷のシーズンに。シード確保へのラストチャンスだった2週前の「大王製紙エリエールレディス」で今季16回目の予選落ちを喫し、悔し涙を流した。

オフのスケジュールは「今はゴルフをやりたくない感じなので」と現時点で空白だ。ただ、ショットについてわずかな光明も感じている。「きのう、おとといぐらいから、感覚的にはだいぶ前のように打てるようになってきた」。今季のショット不振は、持ち球のフェードを強化しようと取り組んだスイング改造が裏目に出たことも一因と考える。まずはスイングを戻すことが急務。「来年まで時間はある。練習場ではできているので、もう少し磨きをかけられれば」。来季は推薦出場(シーズン最大8試合)でポイントを稼ぎ、リランキングでの出場優先順位の浮上を狙う。

今季メルセデスランキングにおけるシード喪失者では、永井花奈が1位、小滝水音が5位、吉田優利が7位、後藤未有が32位、濱田茉優が39位と、多くが安泰のポジションで予選会を終えた。(静岡県袋井市/塚田達也)

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