アドレナリンでぶっ飛んだ 涙もガッツポーズも…大山志保はやっぱり魅せる
2024/11/08 18:14
◇国内女子◇伊藤園レディスゴルフトーナメント 初日(8日)◇グレートアイランドC (千葉)◇6769yd(パー72)◇晴れ(観衆3573人)
「志保ちゃんおかえりー!」。大観衆の温かい拍手に包まれた1番ホール。「この日のために頑張ってきた」とスタート前から涙がこぼれていた大山志保は表情を引き締め、握ったドライバーを振り切った。
2年4カ月ぶりのティショットは快晴の空へきれいな放物線を描く。原因不明の全身の痛みを抱える中、「アドレナリンで練習より20ydも飛びました」とボールは240~250yd先のフェアウェイを捉えた。
スタートから3ホール連続でバーディチャンスにつけたが「なんか弱気で、全部ショートしました」とパットに苦戦。4番で3パットボギーを喫したが、足取りは軽い。
続く5番(パー5)でアプローチをピン1mにつけて、初めてのバーディを奪った。ギャラリーの歓声に両手でガッツポーズを作り「やったー!」と喜んだ。
バーディはこの1つだけで、初日は6オーバー。「今の実力がそのまま出たな、という感じでした」としつつ、「チャレンジできたことはほめたいです」と2日目の戦いに前を向いた。(千葉県長南町/松島流星)