馬場咲希が渡米前ラストマッチ 1年越しの“楽しみ”にも「女の子としてうれしい」
◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 事前(24日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6650yd(パー72)
米下部ツアーをたくましく転戦してきたルーキーも、ゴルフ場を出ればオシャレや趣味を楽しみたい19歳。馬場咲希は1年越しに着ることができた黒いワンピースドレスに、「女の子としてうれしい」とはにかんだ。
2週前の「富士通レディース」から今季国内2戦目の出場で、23日(火)は初めて前夜祭に出席した。「ふだんはゴルフウェア以外、着る機会が全くない」と昨年末のプロテスト合格のお祝いでもらったドレスに袖を通したのも初めて。この日のプロアマでは、アマチュアの同伴競技者と趣味の車の話で盛り上がった。
プロ1年目の今季は米下部エプソンツアーを転戦。「未成年だとレンタカー代がすごく高くて」と大好きな運転もガマンしながら、ゴルフウェア以外はティシャツやトレーニングウェアで試合に集中する日々を送ってきた。
年間ポイントランクは18位と、来季レギュラーツアーに昇格できる上位15位には届かなかったが、最終戦で優勝争いに絡む粘り強さも発揮。同ランク35位までが出場できる12月の最終予選会(12月5~9日/アラバマ州・マグノリアグローブGC)切符を獲得した。11月末には渡米して米ツアー参戦を目指す予定だ。
富士通レディースは優勝争いに加わったが、最終日の最終ホールで「8」をたたくなど14位で終えた。18番のバンカーショット、アプローチは「練習をしても、“なんであそこに”というのを考えてしまって」と数日間引きずったが、いまはもう苦笑いで振り返ることができる。前週はショットを中心に調整を行い、「感覚的には良くなっていると思います」と笑顔で話した。
渡米前では、今週が最後のトーナメントになる予定。「試合になると、練習とは違う気持ちも出てくると思うけど、良いスコアであがれたらうれしい」と良い流れを米国に持って行きたい。(埼玉県飯能市/谷口愛純)