過去2勝とも首位発進からの桑木志帆 最終18番バーディで2度あることは3度ある?
◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 初日(17日)◇マスターズGC(兵庫)◇6506yd(パー72)◇晴れ(観衆2836人)
桑木志帆が今季4度目の首位発進を飾った。パー3の17番で4Uのティショットがつかまり、左に曲げてこの日初のボギー。そのグリーン脇にあるリーダーボードを見て、自分が首位タイから後退したことを知った。
「絶対にバーディを取る!」と気合を入れた最終18番。会心のティショットでフェアウェイをとらえ、打ち上げの140ydを7番アイアンでピン左奥4mへ。バーディパットを流し込み、ガッツポーズで一日を締めくくった。
プロ4年目のツアー初優勝を飾った6月「資生堂レディス」、2勝目の8月「ニトリレディス」はともに首位スタートからゴールテープを切った。3度目の“勝ちパターン”となったのだが「え、2勝とも?そうなんですか?」。覚えていなかった。
直近3試合は8位、7位、3位。しかし、実は「そんなに調子は良くないんです。疲れもあって、ショットもだましだましで」。体調が万全ではない中、今週は月曜から練習ラウンドを行った。
「休めば良かったんですけど、久しぶりに悔しかったので」と先週「富士通レディース」の惜敗が忘れられない。山下美夢有と古江彩佳によるプレーオフ進出に2打及ばず3位で終えた。「調子が良くて、最終日に追い上げたのに18番でボギーを打って。そこがパーでもプレーオフには行けなかったんですけど、本当に悔しくて」
悔しさを力に替えて、今季3勝目へ。「勝ちたいとは思いますけど、まず自分ができることをきっちりやっていきたいです」。疲れをとるには「睡眠が一番」と言い、毎日最低7時間以上は寝る。体調とゴルフのマネジメントを考えながら、残り3日を戦っていく。(兵庫県三木市/加藤裕一)