岩井明愛「リオちゃんがいいプレー」 山下美夢有は33ラウンドぶりオーバーパーで惜敗
◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権 最終日(29日)◇大利根CC 西コース(茨城)◇6845yd(パー72)◇曇り(観衆7154人)
岩井明愛と山下美夢有は3週前の「ソニー日本女子プロ選手権」に続いて竹田麗央に競り負けた。
2打差3位スタートで1組前をプレーした岩井は3番のボギー先行をものともせず、8番からの4ホールで3バーディを奪ってサンデーバックナインで竹田に重圧をかけた。ティショットを刻んでラフに入れた15番のピンチをしのぎ、16番(パー3)でチャンスを逃しても17番でシビアなパーパットをねじ込んで食い下がった。
「決めないとプレッシャーを与えられない。自分のやるべきことをするという感じでした」。1打ビハインドの18番はグリーン左からのアプローチを狙いに行くも、返しを外してボギーフィニッシュで2位。「きょうの調子でここまでやれると思っていなかった。悔しい気持ちもありますけど、竹田麗央ちゃんがいいプレーをしていました」と勝者をたたえた。
予選ラウンド2日間に続き、2サムの最終日最終組で竹田と相対した山下は3バーディ、4ボギーの「73」。国内では5月「サロンパスカップ」最終日以来33ラウンドぶりのオーバーパーで3位となった。
2番でバーディ先行した直後の3番、2個目のバーディを5番で奪い返した後の7番でボギー。いずれも400yd超と距離のあるパー4で、フェアウェイウッドで飛ばしに行くセカンドがつかまった形。「攻めのゴルフはしていたけど、チャンスにつく回数が少なかったですし、その辺でスコアメークができなかった」と振り返る。
ティショットの飛距離で竹田に数十ヤードの差をつけられながら粘ったが、14番のバーディでこぶしを握った直後に15番でボギー。悔やまれるのはフェアウェイからのコントロールショットで奥のバンカーにこぼした後のショートゲーム。史上最年少23歳58日での国内メジャー3冠には届かなかった。(茨城県坂東市/亀山泰宏)