由来は“ミス・ユニバース” 16歳アマ新垣くららがツアー初参戦で「まさか」2位発進
◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権 初日(26日)◇大利根CC 西コース(茨城)◇6845yd(パー72)◇晴れ
16歳のアマチュア・新垣くらら(沖縄・エナジックスポーツ高等学院2年)がツアー初参戦で首位と3打差2位につける好スタートを切った。トップにはメジャー覇者の古江彩佳、同じ4アンダーには2年連続日本ツアー年間女王の山下美夢有と“ビッグネーム”が並ぶリーダーボードに名を連ね、「イーブンパーで回れたらいいなというセッティングで、まさかこんなにいいスコアが出るとは思いませんでした」と声を弾ませた。
「(コースに向かう)車の中から、歩けるかなって不安に思うくらいメッチャ緊張しました」と言いながら、堂々たるプレー。ピンに絡めた前半12番(パー3)でバーディを先行。「自分の感覚がつかめてきた」と、15番からの4ホールで3バーディをまとめた。
前日は練習場で隣の打席になった原英莉花と一緒に写真を撮ってもらった。「背が高くて、(スタイルが)もう全然違って…。メッチャうれしかったです!」。思い出しながら、再びテンションを上げる。初々しさ全開の話し方とは裏腹にクレバーな準備も光る。
大会史上最長の総距離6845yd(パー72)のセッティングに備え、ロングアイアンとライン出しの練習を入念に行ってきたそう。事前チェックでは深いラフからの出し方、アプローチに時間を割いた。大満足のプレーかと思いきや、「(自己採点は)80点。ボギーがホントにもったいないボギーだったので、それがなかったら…」と冷静な面ものぞく。
名前の由来は同じ沖縄出身で、2006年にミス・ユニバース世界大会で準グランプリに輝いた知花くららさん。「何が起こるか分からないですけど、まずは楽しんで、最終日まで行って、スタートホールで歓声を浴びたいです。ベストアマを獲れるくらいのスコアを出せたら」。ツアー最高峰の舞台で過ごす一瞬一瞬が楽しくて仕方ない様子だ。(茨城県坂東市/亀山泰宏)