2024年 日本女子オープン

「このタイトルは譲りたくない」原英莉花が“調子より気持ち”で連覇挑戦

2024/09/25 17:11
ディフェンディングチャンピオンの原英莉花はちょっとテンション高め?

◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権 事前(25日)◇大利根CC 西コース(茨城)◇6845yd(パー72)

2度目の日本女子オープン制覇から1年が経った。飛躍のきっかけとなるはずのビッグタイトルから、原英莉花は次の1勝をつかめずにいる。1Wとアイアンで飛び出す逆球が悩ましいこの頃。でも、この舞台に入ればそんなことは関係ない。「自分の調子というより、気持ちで戦っていきたい。このタイトルは誰にも譲りたくないという気持ちで戦います」と覚悟を口にした。

2勝を遂げても「いまも小さい頃からの夢という位置づけ」は変わらない特別な一戦。アマチュア時代の挑戦は2大会とも予選落ち。2020年に初めて頂点に立ち、昨年は腰の手術を乗り越えてつかんだ優勝だった。悔しさを糧に階段を上ってきたキャリアを象徴するような試合は、不思議な力をくれるのかもしれない。

雨の中で上がりホールをチェック

「毎週いろいろあって、へこんだりもしながら、ここに来ると初心にかえるじゃないけど、いまの調子(うんぬん)よりも結果を出したいという前のめりな気持ちになる。得意かどうかは分からないですけど、へこたれていられないぞって気持ちが引き締まる」

相性の良さについては謙遜しつつ、決勝ラウンド2日間を2サムでプレーするフォーマットに好印象を抱く。「マッチプレーみたいな感じの戦い方が好きで、プレーのスピード的にも自分の流れをつかみやすいのかも。目の前に戦っている相手がいることで自分に妥協なくプレーできるのかな。『3サムでも変わんないじゃん!』って感じなんですけど…」。苦笑いで首をひねったが、優勝した20年以降の4大会で戦った決勝8ラウンドの平均スコアは「69.875」。ツアー屈指のタフなセッティングでも60台をマークしている。

史上4人目の連覇&3勝目に挑む

師匠のジャンボこと尾崎将司から「いつ、いい成績を出してくれるんだ?」と声をかけられて始まった1年も残り3カ月ほど。「今年頑張ります!」との返答を有言実行できていないのが歯がゆい。「春先から優勝を目指して頑張ってきたんですけど、ここまで勝ちもないし、いい争いもできていない。ジャンボさんに合わせる顔もない感じですけど、ここで優勝できたとしたら、ジャンボさんに胸を張ってあいさつできると思うので頑張りたい」。いずれも史上4人目の連覇と大会3勝目へ、自らを鼓舞した。(茨城県坂東市/亀山泰宏)

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