メジャーで「段々と」 岩井姉妹が米ツアー予選会挑戦を決めた理由
◇国内女子◇住友生命Vitalityレディス東海クラシック 事前情報(12日)◇新南愛知CC美浜C(愛知)◇6560yd(パー72)
双子で姉妹の岩井明愛と岩井千怜が米ツアー最終予選会(12月5日~9日、アラバマ州/マグノリアグローブGC)にエントリーした。
開幕前日のプロアマを終えた2人は、挑戦を決断した経緯について「メジャーを経験していく中で、徐々に海外ツアーに挑戦したいと考えていった」と口を揃えた。挑戦の時期は特に相談し合っていなかったものの「ずっと一緒にいるし、そこは阿吽(あうん)の呼吸というか」(千怜)と、ツインズらしくそろって挑むことになる。
明愛はこれまでメジャーは7試合に出場。予選落ちはメジャー初出場の2023年7月「全米女子」だけで、全5試合に参戦した今季は7月「エビアン選手権」10位、8月「全英女子」7位と好成績を残した。「向こうで出場を重ねるうちに、声をかけてもらったり、自分たちの存在を知ってもらえるようになりうれしかった。ここで戦いたいと思った」。ウェルカムな空気感に「もともとあった」という海外志向が後押しされた。
最終予選会から臨むには10月8日時点(エントリー締め切り)の世界ランキング75位以内が条件になる。「今後は世界ランク(34位)を落としたくないし、連覇は狙いたいです」と前年覇者として出場する今大会へのモチベーションも高い。
一方の千怜は今季「全米女子」、「全米女子プロ」、「全英女子」に出場し、計6試合のメジャーで経験を積んだ。23、24年の「全米女子オープン」で決勝ラウンドに進み、「世界ランキングのトップ選手たちを実際に見て、肌で感じるものがありました。やっぱり“いつかはああなりたい”と思った」。フィールドの分厚さに刺激を受けたことが海外挑戦へと導いた。(愛知県美浜町/松島流星)