フィールド唯一のティーチングプロ会員 24歳の古家翔香が願うこと
◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 3日目(7日)◇かねひで喜瀬CC(沖縄)◇6670yd(パー72)◇曇り(観衆2496人)
日本女子プロゴルフ協会のティーチングプロフェッショナル会員として2年目を迎えた古家翔香は、関東予選会を通過して初めて今大会の出場権を獲得した。フィールドで唯一“教える側”の資格を持つ24歳は、95位の出遅れから2日目「67」と巻き返して29位で予選通過。この日4バーディ、ボギーなしの「68」でプレーして7アンダー12位に浮上した。
会員になったことでQT(予選会)への道が開け、昨年末の出場で180位ながら初めてQTランクに名前を載せた。レギュラーツアー参戦は今季初めて。それも女子プロ日本一を決めるメジャーの大舞台に立てること自体が「楽しい。本当に幸せ」と、喜びは大きい。
5歳でクラブを握り、12歳で本格的に競技ゴルフを始めた。18歳で初めて挑戦したプロテストに不合格に終わったが、今も挑戦を続けている。
2度目のプロテストに失敗した2019年、一度はツアープロになることを諦めて「2カ月弱くらいゴルフをしなかった」時期もあった。それでも父親からのエールもあってティーチングプロという道を選択した。
最終日の2日後、10日から茨城の静ヒルズCCで、6度目の挑戦となるプロテストの2次予選が控える。4日間の戦いを通過すれば、10月29日からの最終プロテスト(茨城・大洗GC)に進出。ティーチングプロへの転身について「(周囲の人に)声を掛けてもらったから開けた道でもある」と感謝を示す一方で、「本当はプロテストに合格をしてQTに臨みたい気持ちもある」という。
今大会で3位タイまでに入れば次週13日開幕の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」の出場資格を得られるが、プロテストを優先する。「来週に繋げられるような、いいイメージで終えられたら。あしたもボギーフリーで回りたい」と声を弾ませた。(沖縄県名護市/石井操)