不振が続く佐藤心結 「ピンときた」ひらめき生かして今季ベスト3位
◇国内女子◇ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント 最終日(1日)◇GOLF5カントリーみずなみC(岐阜)◇6559yd(パー72)◇晴れ(観衆3084人)
入れば首位に並ぶ最終18番、5mのバーディパットはわずかにカップ左に外れた。佐藤心結は天を見上げながら、大きく息をついた。
初優勝は逃したが、5バーディ、1ボギーの「68」で回り、通算8アンダー3位に浮上。「ショットは今年一番よかった。ドライバー、アイアン含めてヘッドスピードも戻ってきた」と今季ベストの順位に笑顔を見せた。
前週は9月26日開幕の「日本女子オープン」予選会(千葉・鷹之台カンツリー倶楽部)に出場。2日間の争いで出場権獲得とはならなかったが、ここで大きなヒントを得た。
同組選手のキャディを務めていたツアー7勝の米山みどりから、「素振りとボールを打つ時の振り方、足の使い方にギャップがある。素振りでもちゃんと足を使ったほうがいい」とのアドバイスをもらった。
米山からの助言に加えて、初日の朝の練習でもひらめいた。「ピンときたものがあった。タイミングよく打てた。トップを上げてダウンスイングの中で沈み込むイメージ。足が使えているようで使えていなかった。(米山に)気づかせていただいた」と感謝。大会を通してのパーオン率は全体5位の86%(31/36)だった。
今季はシード選手として臨みながらも、今週を含めた25試合中、17試合で予選落ち。年間ポイントレースも、来季シード(50位まで)圏外の80位と苦戦する。
「本当に残り試合が少なくなってきた。最終日にいい位置でラウンドできて、優勝争いの感覚だったり、忘れかけていたものを思い出せた」と、次週のメジャー「ソニー日本女子プロゴルフ選手権」(沖縄・かねひで喜瀬CC)に向けてイメージを高めた。(岐阜県瑞浪市/玉木充)