渡邉彩香はパット好調で4位浮上 「絞れてきた」練習法に新パターがマッチ
◇国内女子◇CAT Ladies 2日目(17日)◇大箱根CC(神奈川県)◇6652yd(パー72)◇晴れ(観衆2718人)
渡邉彩香は5連続を含む8バーディ、2ボギーの「66」でプレーした。28位から通算5アンダーの4位に浮上して最終日に進む。
「9番の3パットボギー以外は良かった。最近ずっとショットは良かったが、なかなかパターが決めきれなかった。前半いい距離のパターがよく入ってくれた。すごくいい一日になった」
出だし1番(パー5)では持ち前の飛距離を生かし、215ydからの2打目を5Wで5mにつけて2パットのバーディ。3番(パー3)からは5連続で伸ばし、6番は3m、7番は4mを決めるなど、グリーン上でも好調だった。
これまで愛用していたマレット型のパターから、今週はピン型のオデッセイ「Ai-ONE TRI-BEAM(トライビーム)DOUBLE WIDE CS パター」を投入したことも奏功した。「あまり良いフィーリングじゃなかったので、ピン型で自分の感性重視でいこう」。前週の「NEC軽井沢72」(21位)では3日間の平均パット数が30.33。この日は27パットに抑えた。
パター変更に加えて、課題克服への取り組みも実を結びつつある。「どうしても手を使っちゃうので、体が浮いたりする。体が動く、頭が動く自分の悪いところを直したい」。胸のみぞおちとパターのヘッドにスティックを挟む練習で、ストロークを安定させてきた。「練習方法もいろいろ試す中でこれが一番良いなと絞れてきた。“ここを修正する”というのが明確になった。シンプルにできている」と手応えを感じている。
メルセデスランキングは54位。来季シードが得られる50位の圏外にいるが、「開幕から全体的にショットのフィーリングが良くて。ドライバーもだいぶ自分の理想になってきた」という。2022年「ほけんの窓口レディース」以来となるツアー6勝目へ気持ちを高めた。(神奈川県箱根町/玉木充)