米国留学、尾崎将司に弟子入り…泉田琴菜はチャレンジ精神旺盛な24歳
◇国内女子◇北海道meijiカップ 初日(2日)◇札幌国際CC島松コース(北海道)◇6568yd(パー72)◇曇り(観衆3462人)
プロ3年目の24歳、泉田琴菜が4バーディ、1ボギーの3アンダー「69」で回り、初日としては自己最高位となる5位スタートを切った。前半インで3バーディを重ね、PWでの1打目を1mに絡めた7番(パー3)で4つ目。「後半は耐えた中で7番のバーディ。いいゴルフができた」とうなずいた。
ツアーでも屈指の飛距離が武器。今季は出場試合数(9試合)が規定に満たずランキングに名前はないが、平均256.23ydは全体6位に相当する。「たまに曲げてしまうので自分のウィークポイントでもあるけど、曲がってもいいや、という気持ちで振っていかないとスコアにつながらない」と、リスク覚悟で振り切っている。
そんな1Wを今週、テーラーメイドの最新モデル「Qi10」から、安定感を求めた「曲がりにくいヘッド」という同シリーズの「Qi10 MAX」にチェンジ。この日のフェアウェイキープ率は43%(6/14)と納得の数字ではなかったが、「大きいミスがあまりなかったので、それでボギーも少なく上がれたと思う」と好スコアに貢献した。
本格的にクラブを握ったのは14歳から。「始めたのが遅かったので、日本のスポーツ校に行っても差が開きすぎている」との理由から、高校は米国のIMGアカデミーに留学してゴルフの腕を磨いた。3年間を過ごし、卒業後は帰国して2021年のプロテストに合格。このオフには「試合になると緊張する弱み」を解消しようと、尾崎将司に弟子入りする決断をした。
「言葉の一つひとつに重みがあるし、緊張感の中で練習ができているので、自分にとってはいい環境だと思う」。何ごとにも物怖じしない、チャレンジ精神旺盛な24歳。そんな姿勢を貫き、これまで自らを高めてきた。
今季はQTランク64位と出場試合数が限られた中でシーズンインしたが、成績に応じて優先順を組み替えるリランキングで38位に上昇し、中盤戦の出場権を確保した。「ランキングをせっかく上げられたので、まずはシードを獲りたい。それが一番です」。今週の好スタートを、目標達成への足掛かりとしたい。(北海道北広島市/塚田達也)