「縮まんなかった」首位との差 佐久間朱莉が今季4度目のトップ3
2024/07/21 18:28
◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 最終日(21日)◇ザ・クイーンズヒルGC(福岡)◇6505yd(パー72)◇晴れ一時雨(観衆3907人)
記録的なバーディ合戦に、佐久間朱莉はついていった。首位との5打差を追ってスタートし、序盤最初のチャンスホール2番(320yd)でバーディを先行。3日連続で実測250yd前後に設定された5番から4連続バーディを奪って、前半で5つ伸ばして通算20アンダー。1組後でつばぜり合いを繰り広げる最終組のトップスコアと3打差で折り返した。
しかし、後半インは2バーディのみ。「65」をマークした最終日を「差が縮まんなかったです」と振り返る。「今日はバーディ10個が目標だったけど、届かなかったです」と言いつつ、表情にはやりきった思いが浮かぶ。
今季の開幕前からツアー初優勝が待たれる一人と目された。同様の存在だった竹田麗央、桑木志帆らはタイトルを手にしたが、出場20試合で3度の2位に続いて、4度目のトップ3となる3位に終わった。
一時は「置いていかれる焦り」があったが、すでにその域は脱した。「伸ばし合いに苦手意識があったんですが、今週はいいプレーができたと思う。今までは(バーディが)取れなかったら…と思っていたけど、そうなっても“待てる”ようになってきました」という。
メルセデスランキング7位は、ツアー0勝の選手では最高位。所属先の大東建託主催のホステス大会を上位で終えて「ホッとしています」。シーズン37試合で、残り17試合。「自信がついてきたというか。結局は自分との戦いですから」。今のプレーを続けていれば、待望の瞬間が訪れると信じている。(福岡県糸島市/加藤裕一)