2度目のプロテストを控える荒木優奈 ツアー13戦目で自己ベスト「66」
◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 初日(18日)◇ザ・クイーンズヒルGC(福岡)◇6505yd(パー72)◇晴れ時々曇り(観衆1629人)
ツアー出場13戦目のアマチュア荒木優奈が、自己ベストの6アンダー「66」をマークした。8バーディはうれしいが、スタート10番と最終9番の2つのパー5でボギーを叩いたことに「最初と最後だけが…」と恥ずかしそうに振り返る。
特に10番。同組の3人でセカンドの距離が最も長く残った。いわゆる“セカンドオナー”で「刻もうか、狙おうか」と迷っていて、グリーンを見たら、前の組の3人がもういない。「パニクった。焦った」。80ydを残して刻んだが、そのエリアにバンカーがあるのを忘れていた。3打目はスタンスがバンカー内のラフからとなり、ボギーにした。もったいないミスは最後にしたい。
2022年「日本ジュニア」(15~17歳の部)で優勝するなど、同年から昨年までナショナルチームに所属した実力を持ちながら、昨年の最終プロテストは最終ラウンドに進めずに不合格となった。2度目の挑戦となる今年は、9月上旬開催の2次から受験する。3つの会場のうち、すでにひとつは下見を済ませた。残りも視察して、どのコースでエントリーするかを決めるつもりだ。
この日は宮崎・日章学園高で3年間、同じスポーツ進学コースで過ごした菅楓華と一緒に回った。ツアーでは3月「アクサレディス」第2ラウンド以来、2度目の同組で「後でギャラリープラザにオレンジジュースを飲みに行こう」と談笑しながら、楽しく回れた。一方で昨年、ひと足早くプロになった友人と「プロとして一緒に戦いたい」という思いは強い。
6月末「資生堂レディス」では今季ツアーでアマチュア初のトップ10(10位)に入った。今大会で優勝すれば即プロ転向も可能になるが、浮ついた気持ちはない。「今やっていることは、全部経験、プロテストの準備のつもりです」。普段は地元・熊本の玉名カントリークラブで月に数回キャディをしつつ、玉名市で祖父が経営する練習場「Aマークゴルフパーク」で打ち込む。残り3日も、ミスなく普通にプレーできる自分を目指す。(福岡県糸島市/加藤裕一)