「絶対入ると…」 高木優奈を冷静にさせた80cmのミスパット
◇国内女子◇ブリヂストンレディスオープン 2日目(17日)◇袖ヶ浦CC 袖ヶ浦コース(千葉)◇6731yd(パー72)◇晴れ(観衆2460人)
最終9番(パー5)。なんてことのない、80cmのバーディパットだった。「カップ右端くらいの狙いで、全然難しくはなかった」ラインだったが、高木優奈は打った瞬間に外れたことを確信したという。
パーで締めくくり、「丁寧にいき過ぎたのか、大事だと思いすぎたのか分からないですけど、いかに普通にやることが大事なのかを実感しました」
初日はツアー自己ベストの「66」で2位発進。ビッグスコアの翌日にありがちな“反動”を警戒しながら飛び出した2日目だったが、10番でいきなりボギー。幸先悪いスタートだったが、14番で163ydの2打目を7Iで2mにつけて取り返すと、18番(パー5)でも1mのバーディパットを確実に決めた。
後半も3番で6mを沈めてスコアを伸ばした。9番までいい流れで来ていたからこそ、最後のパットが余計に悔しい。「絶対入ると思っていたんですけど…」。それでも、まだ2日目。取り返すチャンスは36ホールもある。「2日間で1打を取り返すのはいくらでもできる。『まだ2日目で良かったな』って心の底から思います」
3バーディ、1ボギー「70」のラウンドには「最後のパットだけが残念でしたけど、それ以外は完璧。いいゴルフができていた」と手応えはある。
首位の竹田麗央と2打差の通算8アンダー2位で迎える決勝ラウンド。ルーキーイヤーの今季は11試合に出場し、これで7度目の予選通過。ベストフィニッシュは開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」の9位。
開幕前の月曜日(13日)に26歳の誕生日を迎えたルーキーは「まずはこの位置にいる自分を褒めたい」と通算8アンダー2位でのターンを喜びつつ、「自分のできることをやるだけ。きのうやきょうと同じようなゴルフができれば」と冷静に見据えた。(千葉市緑区/内山孝志朗)