パリ五輪“圏内”浮上の山下美夢有「いつもと変わらないことが大事」
◇国内女子◇ブリヂストンレディスオープン 事前(15日)◇袖ヶ浦CC 袖ヶ浦コース(千葉)◇6731yd(パー72)
13日付の世界ランキングで25位につけた山下美夢有。日本勢では畑岡奈紗(16位)に次ぐ2番手に浮上し、今季の目標のひとつに掲げる8月「パリ五輪」の出場圏内に入ってきた。
「いい位置なので(五輪に)出たい気持ちもあるし、しっかりレベルアップしていきたい。パリに行ってみたいです」と意欲をのぞかせつつ、「今はとりあえず1試合1試合でベストを尽くして、いつもと変わらないことが大事」と冷静に話す。
前週「RKB×三井松島レディス」では首位タイで迎えた最終日に「70」と伸ばし切れず、2位フィニッシュ。今季は国内ツアー9試合に出場してトップ5入りは5回あるが、優勝にはあと一歩届いていない。「フィニッシュが決まってないのに、なんとなくピンに寄っていくことが多い。『ちょっと違うな』と思ったやつが寄ったりとか。去年みたいな感じではないですね」。ショットにわずかな違和感を抱えながら戦っている。
「まだパターが入ってくれているのでスコアになっているけど…」。昨季74.64%でツアー5位だったパーオン率は今季71.54%で同11位。わずかな差でも、2年連続年間女王にとってはそのギャップが大きく感じる。「悪くはないのでそこまで考えることでもないけど、『もうちょっとこうしたら…』という何かが見つかっていないのかな」。自らに求めるレベルは高い。
愛知・中京GC 石野コースでの前年大会は2位の岩井明愛に7打差をつける圧勝だった。当地で行われた2022年大会も3位と優勝争いに絡んだ。「距離が長くて難しい」と6700yd超の難コースを警戒しつつ、「(ショットの)精度がしっかりすればスコアも作れると思うので楽しみ。粘り強いゴルフをしたい」。虎視眈々と今季初優勝を狙う。(千葉市緑区/内山孝志朗)