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初日71位から史上最大の“大まくりV” リ・ヒョソン「世界ランク1位になりたい」

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 最終日(5日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6665yd(パー72) ◇晴れ(観衆8549人)

首位と2打差で迎えた最終18番(パー5)の“ウィニングショット”は強烈だった。アマチュアのリ・ヒョソン(韓国)は残り235ydで3Wを握った一打を「イチかバチかでした。イーグルにもなるし、ボギーにもなる」と振り返る。ガードバンカーの間の狙いどころは狭かったが、狙い通りグリーンエッジに落ちたボールはピンそばにピタリ。3mをねじ込んでクラブハウスリーダーで終えると、後続がスコアを落としてツアー史上最年少の「15歳176日」で国内メジャータイトルをつかんだ。

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スコア提出所に向かう時に手が震え、涙があふれそうになった。人生で初めての感覚。「優勝を狙っていたわけじゃないし、今でも信じられない。大きな大会ではあるけど、私はアマチュアで、大活躍されているプロの先輩方もいる。『トップ10に入れれば』と、楽な気持ちでプレーすることができた」。この日も着用したのは国家代表の赤いサンバイザー。無欲で臨めた今週より、スタート時に首位と7打差もあった最終日より、国を背負って戦うことの方が緊張するのだと言い切る。

風に苦しんだ初日は「75」をたたいた。元世界ランキング1位のコ・ジンヨンのコーチでもあるイ・シウ氏に慌てて連絡を取ったが、「“大丈夫、大丈夫。ベストを尽くそう”と軽い感じで言われてしまったんです」と苦笑する。

2日目から「69」「69」「67」と見違えたのは、これまで積み重ねてきた経験が大きいとうなずく。西コースでの昨年大会で通算21オーバー113位に沈んで予選落ちしたこと、3月「クイーンシリキットカップ」でニュージーランドの強風を味わったこと、前週に母国開催の「ネイバーズトロフィー選手権」で団体・個人戦ともに優勝を飾ったこと…。全てを糧に「飛ばすだけではなくて、攻略法でメリハリをつけて成熟した姿を見せることができた」と胸を張った。

初日71位タイからの優勝も、4日間大会の記録となるツアー史上最大の“大まくり”だった。夢は「世界ランキング1位になること」。その道のりで日本にとんでもないインパクトを残した。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)

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