「怖いものなしじゃないかな」 鈴木愛&野澤真央が感じた竹田麗央の“底力”
◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 最終日(21日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡)◇6494yd(パー71)◇曇り(観衆1853人)
今季、2度の竹田麗央との最終日最終組でいずれも勝利した鈴木愛。3度目の今週は竹田を3打差で追う立場でスタートした。
3番で2mを沈めてバーディが先行。7番で1.5mを外してボギーとしたが、8番を獲ってバウンスバック。後半でも10番、12番(パー5)でバーディを追加して、4バーディ、1ボギーの「68」。スコアは伸ばしたが、竹田がさらに上を行く「67」をマーク。4打差の3位で終えた。
「あれだけ(球が)散って、バーディパットも外れると隙もできる。(優勝は)厳しいだろうなって展開でした」と唇をかんだ。
2週連続優勝を遂げた21歳のプレーは「終盤にあれだけバーディを獲られるとちょっと…。飛距離も出るし、(距離が)長いホール(の2打目)であれだけ短い番手を持たれるとやっぱり苦しいですよね」と評価する。
3日間を通じたドライビングディスタンスの平均が268ydだった竹田に対し、鈴木は257yd。パーオン率も竹田が85.19%(46/54)で、鈴木は70.37%(38/54)だった。
竹田、鈴木と同組で回った野澤真央も「あの(球の)高さで、あの飛距離。怖いものなしなんじゃないですか」とチャンピオンをたたえる。「あの飛距離がないと(グリーンに)球を止められなかったので、私の飛距離だと勝てないですね」
3打差を追って出たこの日は、「自分でもビックリした」という出だし3連続バーディのロケットスタート。パー35の前半を「32」で折り返したが、難ホールの続く後半で失速。6バーディ、4ボギーの「69」で通算7アンダー。今季ベストタイの4位に入った。
「優勝争いになると自分が思っている以上に体の動きが悪くなるのでミスもあった。でも、その中でもよく頑張ったんじゃないかな」と自らをねぎらった(静岡県伊東市/内山孝志朗)