「若い子の2週連続を阻止したい」 鈴木愛がベストスコア「65」で2位浮上
◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 2日目(20日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡)◇6494yd(パー71)◇曇り(観衆2832人)
今季2勝を挙げ、メルセデスランキングでトップを走る鈴木愛が、今週も優勝争いに名乗りを挙げた。
初日は3バーディ、4ボギーの1オーバー「72」で35位と平凡だったが、この日は実力を見せつけた。2番でバーディを先行させ、ティショットの距離感が難しい打ち下ろしの6番(パー3)もスコアを伸ばす。後半は12、16番の2つのパー5で着実にとり、この日の難度2位だった最終18番も155ydの2打目を8Iで4mにつけ、バーディで締めくくった。
「65」はこの日のベストスコアで、ノーボギーも鈴木と佐久間朱莉の2人のみ。「きのうはなかなか(パッティングが)打ち切れないところが多かったけど、きょうはしっかり打てた。風もきのうよりは穏やかになったので回りやすかった」と話した。
視線はすでに2週後の今季国内メジャー初戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」(5月2日開幕/茨城・茨城GC東C)にも向けられている。「来週(パナソニックオープンレディース)は休みますし、良いプレーで終わりたい。メジャーに向けて良い休暇も取りたい」。2勝した「日本女子プロ選手権」に続く2個目の国内メジャータイトル奪取へ、弾みをつけて乗り込みたい。
今季は3月の「明治安田レディス」から2週連続優勝を飾ったが、それを他の選手にやすやすと許すほど、お人好しではない。「同じ選手に2週連続で勝たせるのは自分の中でも思うところがあるので、そこに割って入りたい」と冗談交じりに言う。「同じ選手ばかりが勝っても面白くないじゃないですか。しっかり力を出し切って、若い子の2週連続を阻止したい」。ツアー通算20勝の“プロ中のプロ”が矜持をちらつかせた。(静岡県伊東市/内山孝志朗)