「少しずつ近づいてはいる」 竹田麗央は2打差守れず
◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 最終日(31日)◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡)◇6564yd(パー72)◇晴れ(観衆3544人)
優勝スコアに1打届かなかった。後続に2打差をつけて首位から出た最終日、竹田麗央は3バーディ、4ボギーの「73」でプレー。通算9アンダー2位で惜敗した。
今季5戦目で3度目の最終日最終組から初優勝を目指したが、思いは叶わず。感情を抑えながら「悔しいです」とポツリとこぼした。
悔やまれるポイントを挙げるのであれば、ボギーを喫した15番(パー5)のセカンドショットだという。まだ首位に立ちながら、ティショットを右ラフに曲げ、つま先上がりの傾斜から打った2打目のボールはグリーンから約80ydほど手前の右バンカーに着弾した。
さらに続くバンカーショットは「トップした」とミスヒットさせて再びグリーン奥のバンカーに入れて4オン2パットの「6」。この日初めて首位から後退した。
優勝するにはイーグルが必要だった最終18番(パー5)。残り230ydほどのセカンドショットは「花道を狙ったらバンカーに入った」。それでも、そこからピンそばに寄せてバーディと粘りのプレーを最後まで見せた。
「今までは結構フワフワして臨んでいたような感じだったけど、きょうは自信もあったし、やれると思っていた」
スタート時も嫌な緊張感はなく自然に臨めたつもりだったが、「前半の、最初の方でバーディを獲れなかった。バーディを獲れていたらもっと違っていたかも。きょうは今までと違って落ち着いてスタートができて、プレーもできていた。その辺は(優勝に)少しずつ近づいているのかな」と振り返った。
優勝した小祝さくらからすると「一緒に(タイで)合宿をしたときにリオちゃんは『優勝できる実力があるな』って思いながらやっていて。後輩だけどすごく期待できる選手。『自分も頑張らなきゃ』って」と竹田から刺激をもらったという。
今回は5歳上の先輩が後輩の初優勝を阻む結果となったが、今季まだ5戦目。試合はまだまだたくさんある。(静岡県袋井市/石井操)