高木優奈 「気分がいい」コースで目指す世代15人目の初優勝
◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 事前(27日)◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡)◇6564yd(パー72)
前週「アクサレディス」で「黄金世代」(1998年度生まれ)の臼井麗香が世代14人目のツアー初優勝を飾った。高木優奈も98年5月生まれで、世代15人目を狙う一人だ。
葛城ゴルフ倶楽部では「うまくいくんじゃないか」という予感がする。昨年、7度目の挑戦でプロテストに合格後、最終QTの舞台がここで14位になり、今季ツアー前半戦出場権を手にした。TP単年登録選手で出場した21年大会は4位。「あしたどうなるか分からないけど、このコースに来ると気分がいいです」と言う。
21年大会で得た“財産”もある。最終日を首位と2打差3位タイで迎え、最終組の1つ前でプレー。同組で3打差6位タイだった稲見萌寧が優勝した。稲見は9打差24位で予選通過し、決勝ラウンドで2日連続「66」をマークした。「(稲見は)30位ぐらいで予選を通って優勝できた。“そういうパターンもあるんだな”と思った」と肌で感じた。
開幕からの4試合は直近2試合で予選落ち、9位の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」から下降気味だ。連戦からスイングに「気持ち悪さ」が生まれ、そのズレの修正を急ぐ。今週から3Wを抜いて同モデルの5Wに、3UTは前週から4UTに入れ替えたのも、ミート率や安定性を重視して再浮上を狙う。
大会冠スポンサーのヤマハと22年から用具契約を結んでいる。ホステス大会で初優勝を飾れれば「そんなうれしいことはない」のは当然だろう。「気持ちが空回りしないように頑張れれば。まずは2週続けて予選落ちしているのでしっかり予選を通ること」。足元を見つめ、好相性のコース開催のホステス大会で、堅実に上位を目指していく。(静岡県袋井市/石井操)