朝の鈴木愛を悩ませた練習場の位置取り問題
◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 2日目(28日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6650yd(パー72)◇晴れ(観衆5161人)
この日は雷雲接近のためにスタートが1時間遅れた。鈴木愛のスタート時刻は午前9時43分から、同10時43分に変更となった。その影響からか、練習場で切実な問題に直面した。
プレーを控えた多くの選手がすでに来場していたことで、ドライビングレンジは大盛況。「本当は真ん中より左(寄りの打席)からターゲットを右にして練習したかったが、練習場が空いていなかった」という。
鈴木は出球が右に出るドローヒッター。「イメージ的には(左寄りの打席から)右向きになってドローを打つ感じで練習したかった」。この日は仕方なく、真ん中よりも右寄りの位置でショット練習に励んだ。初日のパーオン率は78%(14/18)だったが、この日は55%(10/18)と数字にもショットの状態が表れた。
「自分が思ったよりも(クラブが)インから入ってこなくて、外目(アウト)から入ってきていた。出球も左に出ることが多かった。むちゃくちゃ気持ち悪かった。コースに入っても何度か左に出るショットが多かった」
それでも出だし1番(パー5)は55ydから58度でピン奥3m、続く2番は150ydから7Iで左横4mにつけて連続バーディで発進した。7番も134ydから9Iでピンに絡めてバーディを奪った。
7バーディ、2ボギーの「67」でプレーし、2位に2打差をつける通算9アンダー首位で最終日に臨む。2019年以来となる大会2勝目、ツアー19勝目へ気合も入る。「今は真ん中よりちょっと左から右に向くアングルで練習するほうがいい」。8月「北海道meijiカップ」に続く今季2勝目へ、朝の練習場から戦いは始まりそうだ。(埼玉県飯能市/玉木充)