目標以上のスコアに「100点」 尾関彩美悠が今季初Vへ自身初の首位スタート
◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 初日(19日)◇マスターズGC(兵庫)◇6495yd(パー72)◇晴れ(観衆3446人)
昨年9月「住友生命Vitalityレディース」での初優勝から1年が過ぎた。念願の2勝目へ。尾関彩美悠は7バーディ、2ボギーの「67」で回った。目標の「4アンダー」をしのぐ「5アンダー」に「きょうは100点ですね」。初の首位スタートを切って胸を張った。
シード選手としてツアー2年目は、開幕から2戦連続予選落ちを喫するなど前半戦は後手を踏んだ。アイアンをはじめギアを入れ替えながら再調整に励み、7月「ミネベアミツミレディス」で4位、9月「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」は3位と少しずつ軌道修正してきた。
前週の「富士通レディース」ではパッティングの調子が上がらずに予選落ちを喫したが、「ショット自体はすごく良い」という。「今週のグリーンは見ての通り、綺麗で素直な転がりをしてくれる。自分的にも好きなグリーンで、パターが入ってくれたのがすごく流れを作ってくれた」
2番、11番はともに約15mから3パットのボギーにしたものの、スタート1番(パー5)は2.5m、3番は3mのチャンスをものにした。入れたい距離を決めきれた。流れは良くなり、7番のパー3ではギャラリーの「入れー!」という歓声が飛ぶほどのベタピンショットを披露した。
この日、難易度2位だった17番、200yd越えのパー3でもバーディを奪取した。左からの風を読み、210yd計算で打った3Wのショットが4mについた。「風も、距離も(2オンでバーディを奪った)15番の2打目と全く同じで。キャディさんに『15番と同じように打ったらいいよ』って言われて、その通りに打てた」と振り返った。
待望の2勝目はもちろん欲しいが、来季シードも早く決めたい。メルセデスランキングは現在48位。来季シードの50位圏内にいるが、まだ“安全圏”とは言えない。「前半戦で出遅れたけど、ここ最近は良くなってきているのでやっぱり優勝したい」。隣県の地元・岡山から応援にかけつけてくれた人のためにも、残り3日は頑張りどころだ。(兵庫県三木市/石井操)