菅沼菜々がツアー初優勝へ 初めて首位で迎える最終日は「なるようになる」

◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 2日目（12日）◇軽井沢72G 北コース（長野）◇6702yd（パー72）◇晴れ（観衆3912人）

菅沼菜々は昨季、出場33試合でトップ10が15回の活躍を見せ、未勝利ながらもメルセデスランキング8位に入った。今季は19試合でトップ10は4回。ツアー初優勝を待ち望まれている一人だ。

首位と2打差3位から出たこの日は2番（パー5）でバーディが先行。「どこかで来るかな」と予感していたボギーを4、6番でたたいたが、「しょうがないな」とすぐに切り替え、7番から3連続を含む7バーディを量産。今季ベストに並ぶ「65」をマークした。通算13アンダーで単独首位に立った。

大会開幕前々日の9日朝に寝ぼけて痛めた左足小指はまだ癒えていないというが、「日に日に良くなっている」とプレーへの影響はなくなってきた。

プロになって最終日を首位で迎えるのは、意外にも初めてだ。アマチュアで1度だけ、2017年「日本ジュニア」で経験したが、その時は勝った。ツアー初優勝をかけ、後続に3打差をつけて迎えるラスト18ホール。プレッシャーは？ ワクワク感は？「2打も、3打も、4打（のリード）も誤差のようなもの。やったことないので分からない。なるようになるでしょう」と、未知の経験を前に笑顔で話した。

「きょうは（神谷）そらちゃんも11アンダー（61）を出してますし、伸ばし合いになるので油断できない」と下からの突き上げも警戒しながら戦う。「（去年は）気負っちゃう部分もあったけど、今週はきのう、きょうと順位を気にせず笑顔で頑張ってきた。優勝することが全てではないので、気にせず楽しくやりたい」。さあ、勝負の一日だ。（長野県軽井沢町／内山孝志朗）