29歳になった“練習の虫”に変化 鈴木愛が雨もプラスにボギーなし「67」
◇国内女子◇ブリヂストンレディスオープン 2日目(19日)◇中京GC 石野コース (愛知)◇6573yd(パー71)◇雨(観衆2543人)
31.3℃を記録した初日から一転、早朝から雨が降った2日目の気温は17.2℃までしか上がらなかった。レインウェアを着てもぬれてしまうような悪天候にも、2度の賞金女王に輝いている鈴木愛はボギーなしの4バーディ「67」でスコアを伸ばし、「雨でグリーンの癖が出なくて、素直に転がってくれた」とうなずいた。
夕暮れのパッティング練習場に居残る姿が恒例だった“練習の虫”も今月9日で29歳となり、少しずつ変化がある。午後4時38分にプレーを終えた大会初日、「練習せずに即ホテルに帰って今日に備えた」とすぐに会場から引き揚げた。「去年(7月末)の楽天の時に暑すぎて、試合が終わって即帰ったけど、それぐらい。それ以外は一度もない。昨日も暑すぎた。体調面を気にして帰りました」
減った練習量は好調の裏返しでもある。「年齢的なこともあるけど、今年に入ってから状態もいい。あまり不安なくプレーできている。夕方にガッツリ練習して次の日に備えるというのもだんだん少なくなっているのは、良いところだと思います」と自信を深めた。
白いシャツと黒いパンツだった初日のコーディネートにも、先を見据えた戦略が潜んでいる。「本当は半袖、短パンで行きたかったけど、4日間の天候を考えて。半袖のシャツにアンダーウェアを着て長ズボンの方が体力的には消耗しない。暑いなと感じると思ったけど…」と全て計算した上での行動だ。
「とにかくこの天候で、1個2個のボギーはすぐに来ると思ったけど、よく我慢できたなと思う。残り2日間は暑い予報。今日の雨で明日は絶対に“蒸す”と思うし、軽めに練習して決勝に備えないと」。暫定トップと2打差の上位で迎える決勝ラウンドへ、さっそく意識を切り替えた。(愛知県豊田市/石井操)