後藤未有「弱い自分を乗り越える」 ライジングパットで高麗グリーンも攻略
◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 初日(21日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡県)◇6457yd(パー71)
後藤未有が6バーディ、2ボギーの「67」でプレー。4アンダー首位で発進した。「きょうはパッティングがよく入ってくれた。悪いイメージもなく、いいイメージでショットやパットもできている」と振り返った。
前半2番でボギーをたたいたが、4番から3連続バーディ。6番は奥カラーから4mを決めた。9番からも3連続バーディで11番パー3は142ydから8Iで右10mに乗せ、フックラインを沈めた。
高麗グリーンの攻略を支えたのが、両ひじを折り曲げ、シャフトが常に地面と垂直な状態を保ちながらボールを転がす“ライジングパット”だ。
「ゴルフを始めたときからそれだった。小さい時、学生のときはそれじゃプロになれない、活躍できないと言われたが、変えるつもりもなかった」。ドライバーなどのショットもベースボールグリップ(野球バットの握り)と我が道を行く。
芽の強い高麗芝に対して「オープン気味に半身に構える。そうすることで、両目でラインが見られる。テークバックを上げて、ひじを抜く形でヘッドをあげることでボールを順回転させる」と効果を説明した。
今季から競技から離れる“休養日”を積極的にとる。「先週の(試合後の)日曜日の夜は友達とご飯。月曜日は家族と岩盤浴でリフレッシュしました」。続く火曜日は移動日とトレーニングにあて、水曜日は練習ラウンドで18ホールを確認。プロアマ戦がコースで行われていた木曜日は練習にあてた。
「これまでは指定練習日は毎日練習とかラウンドしていた。それで元々持っていた腰痛もひどくなった。悪循環だった。今年は練習しない日を作った。しっかり休んでリフレッシュするようにしている。体も心もきつくならず、リセットできる。いい流れができている」。今季は7試合を戦って予選落ちなしと手応えもある。プロ3年目、難関・川奈でのツアー初優勝に向けて気持ちも高まる。(静岡県伊東市/玉木充)