しのぶと桃子、焼肉屋での誓い

「大王製紙エリエールレディス」のプロアマ戦では、写真のような笑顔を見せていた諸見里しのぶ。賞金女王争いのプレッシャーが掛かり続ける中、「ここ2ヶ月くらい、ラウンド中に笑った記憶が少なかったので、良いプレーをして笑顔でいたいという気持ちになった」と、練習ラウンド中に気が付いたと言う。

「でも、笑おうとしても、ほほの筋肉が硬くって…」と苦笑い。表情を強張らせていたのは、決して寒さだけではない。

その苦労を身を持って経験しているのが、同門の上田桃子だ。今週月曜日、諸見里は上田に誘われて神戸の焼肉屋で食事を共にしたという。「久しぶりに楽しく笑いながら食事が出来て、リラックスできました」と諸見里。上田だけでなく、「たまにしか連絡の無い人が、連絡をくれて“あと2試合頑張れ”って言ってくれたり…。思っている以上に周りの人が気にしてくれているので、恩返ししたいです」と、諸見里は周囲のサポートに感謝した。

一方、誘った方の上田は、「しっかりした意志があったし、発言、行動、表情も変わらず強いしのぶで居たので、大丈夫だと思った」と、一安心。07年、上田が一番落ち込んでいた時期に食べに行った焼肉屋だというが、「私は味も分からない位だったけど、しのぶは一番食べていた（笑）」と、体調面でも不安はないようだ。

「どっちに勝って欲しいっていうのはないけど、同じ先生に習っている一人として頑張って欲しい」と上田。初日は横峯、諸見里の賞金女王争いの中でのラウンドとなるが、「お互い良いプレーをしようね」と、諸見里と誓い合ったという。