青木瀬令奈はノーボギー逆転Vに涙 休養中・成田美寿々に「届いてくれたら」
2023/03/19 18:12
◇国内女子◇Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント 最終日(19日)◇鹿児島高牧CC(鹿児島)◇6419yd(パー72)
青木瀬令奈がボギーなしの8バーディ。自己ベストを更新する「64」でプレーし、4打差を逆転した。昨年7月「資生堂レディス」以来の優勝を挙げた。
3日間54ホールでボギーを1つもたたかない、会心のプレーをした。最終日は一時トップに8打差をつけられたが、自分のゴルフに徹した。
「後半で伸ばせたらチャンスがあるかもしれない。諦めずにやった結果」。前半で3つ伸ばし、10番は下りフック6mを沈めてバーディを奪った。後半、首位で出た上田桃子が「42」と崩れる中、「31」をマークして逆転し突き放した。
勝利は、同学年でツアー13勝の成田美寿々に捧げると明かした。成田は現在、休養中。「美寿々が今ちょっとお休みしているので、私の優勝、頑張りが彼女にとって…また頑張ろうと思ってくれたらいいなと。届いてくれたら」と涙を流した。不振で苦しんできた、公私ともに仲の良い成田への思いを吐露した。
前日にはパワースポットとして知られる鹿児島神宮に足を運んだ。「今週は2回行った。とにかく気持ちを伝える。チャンスはゼロじゃない。今できることを全てやる」と逆転勝利に向けて、精神面を整えたという。キャディバッグにはお守りを吊り下げた。
優勝スコアは通算17アンダーで、大会記録(14アンダー 2013年・一ノ瀬優希、17年・菊地絵理香)を更新した。
「年々ゴルフが好きになっている。(年間)複数回優勝したい。メルセデスランキングトップ10を目標に優勝を重ねていきたい」。ツアー4勝目も、2月に30歳になったばかりの青木にとってはまだまだ通過点だ。(鹿児島姶良市/玉木充)