「悔しい一年」でも有終の美を 高久みなみは1打差2位から最終日へ
2022/12/09 07:20
◇国内女子◇JLPGA新人戦 加賀電子カップ 初日(8日)◇グレートアイランド倶楽部 (千葉)◇6482yd(パー72)
昨年11月、最終プロテストを2度目の挑戦で合格した高久みなみ。晴れてプロになったルーキーイヤーは「悔しい一年」と唇をかみ締める。3月「アクサレディス」を皮切りにレギュラーツアー16試合に出場して10試合で予選落ち。来季の出場優先順位を決める予選会(QT)は4日間全てオーバーパーで、86位に沈んだ。
持ち味は平均飛距離240ydのドライバーだが、「この一年、ショットの調子が良くなくて」。なかなかピンに絡まず、苦戦を強いられた。「QTも残念だったけど、この新人戦に向けて気持ちを切り替えてきた」と必死に顔を上げ、ルーキー最後の試合に臨んでいる。
2日間の短期決戦となる初日は2番(パー3)でバーディを先行し、3番(パー5)も8mを沈めて連続バーディ。5番(パー5)でさらにスコアを伸ばして折り返した。
11番、残り120ydからの2打目。「奥には行かないはず」とPWを握ったショットは落ちどころが悪く、グリーン奥のラフにこぼれて3オン2パットのボギーを喫した。「納得がいかない…」。心に広がりそうになったモヤモヤをすぐに振り払い、12番(パー3)でバウンスバック。5バーディ、1ボギーの「68」で首位と1打差の2位につけた。
「大きいグリーンが結構“鬼門”かなって。抑えるところは抑えて、メリハリのあるゴルフができたら。優勝はもちろんしたいけど、最終組で自分のプレーができたら、スコアに必ず結びつくと思うので頑張りたい」。週明けの12日には22歳の誕生日を迎えるだけに、有終の美を飾りたい。(千葉県長南町/石井操)