史上3人目の快挙も視野 岩井千怜「怖がらずに攻める」

◇国内女子◇CAT Ladies 初日（19日）◇大箱根CC（神奈川県）◇6638yd（パー72）

晴れ渡った青空、高地の爽やかな風がコースを吹き抜けた大会初日。前週にツアー初優勝を飾った岩井千怜が6バーディ、1ボギー「67」で回り、5アンダーの4位の好位置で滑り出した。

前週の勢いはそのままだ。スタートの1番（パー5）で3mを沈めてバーディ発進とすると、5番（パー3）では6mのバーディパットを沈めて「34」で折り返した。

後半の10番ではボギーをたたいたが、「『早くバーディを獲らなきゃ』と気持ちが先走っちゃたけど、その気持ちを抑えながらゆっくりコツコツやった」と動じなかった。12、13番で連続バーディを奪うと、15番では6m、17番では4mのバーディパットをねじ込んでスコアを伸ばした。「結構長いパッティングが入ってくれた。（調子も）悪くはなくて、攻めるところでは攻められた」と納得の表情を見せた。

平日にも関わらず、この日は1823人のゴルフファンが来場。原英莉花、吉田優利とのペアリングは多くのギャラリーを引き連れた。初優勝を経ても「違いはあまりない」といつも通りの自然体でのラウンド。注目組を一目見ようと詰めかけたギャラリーからは「おめでとう！」と祝福の声も掛けられた。

今週は、西田智慧子（1990年）、表純子（2005年）以来、史上3人目となるツアー初Vからの2週連続優勝が懸かる。「パッティングも打ちたいところにしっかり打てているので、怖がらずに、攻める場面では攻める」。持ち前の攻撃的な姿勢を貫いて快挙達成に挑む。（神奈川県箱根町／内山孝志朗）