「すごく苦しかった」 吉本ひかるショット復調で首位浮上
◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 2日目(13日)◇軽井沢72G北コース (長野)◇6679yd(パー72)
吉本ひかるが今大会に出場するのはこれで5回目となるが、過去4試合はいずれも予選落ちを喫してきた。昨年大会では第1ラウンドで「78」と大きくスコアを落とした。
「予選通過」を目標に今大会に臨んできたが、ふたを開けてみれば通算10アンダー首位で最終日を最終組で迎える。苦手意識もありながら予選2日間ともにボギーはなし。この日は4バーディ「68」のスコアに「自分でも不思議」と目を丸くした。
1999年2月生まれの吉本は、畑岡奈紗や渋野日向子、勝みなみらと同じ「黄金世代」と称される1998年度生まれの一人。2019年は賞金ランキング28位と活躍を見せたが、20-21年シーズンの昨季は49試合中21試合で予選落ちした。「すごく苦しかった。何をしても去年は良くなかった」と振り返った。
「今はミスしても210ydぐらいは行くけど、(当時ミスすると)190ydぐらいしか飛ばなかった」と1Wショットの飛距離も落ちた。そこからオフにコーチやトレーナーと綿密に話し合い、トレーニングにも注力。クラブ契約もフリーにした。
復調に向けて励む中、4月に新型コロナウイルスに感染した。それでも「逆にプラスというか、休んで心機一転がんばろうと思った」と前向きに課題に取り組んだ。今大会の予選2日間はフェアウェイキープ率82%(23/28)、ドライビングディスタンス231ydとショットも安定した。
最終日最終組は2020年「伊藤園レディス」以来、5回目。「いま、どれくらい出来るのかが楽しみ」と緊張とワクワクを入り混じらせる。「スコアの伸ばし合いになると思うんですけど、しっかり優勝を目指しながら自分のプレーに集中してやっていきたい」。初優勝のチャンスに力を込める。