考えすぎず打つだけ ルーキー岩井千怜の成長と変化
◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 初日(12日)◇軽井沢72G北コース (長野)◇6679yd(パー72)
昨年6月にプロテストを通過した岩井千怜が「66」で回り、6アンダー2位発進を決めた。6月「リシャール・ミル ヨネックスレディス」で2位になったほか、直近3試合で11位、10位、9位と順位を上げてきており、「ピンまでの距離を打つだけ。考えすぎない」と話した。
まず2番(パー5)で84ydを54度で6mにつけてバーディを先行。4番で163ydを6Iで2m弱、5番で1m弱を沈めて連続バーディを奪取した。14番では4mのフックラインを決めてバーディとスコアを伸ばし、最後のパー5となる16番では渾身の2オンに成功。「池越えでプレッシャーがかかる場面だったけど振れた」と納得のいくプレーを振り返った。
もともとはマネジメントを重視するスタイルだったが、昨年末の出場優先度を決める予選会(QT)で90位となり、「これじゃいかんなって」。ドライバーの飛距離アップに注力し、「パー5のセカンドで狙えるようになって、あとはミドル(パー4)のセカンドも距離が残らないようになってきた。刻むよりは狙うゴルフになってきた」と成長を実感する。
「前までの自分は怖いものが見えてしまって、振り切れないというか、思いっきりゴルフ出来ていない感じだった。考えすぎないことで攻めるようなゴルフが出来るようになった」
例年バーディ合戦となる今大会では「1日(バーディを)4つは取りたいですね」と目標に置き、「アンダーで回りたいというのは強い。明日もグリーンは止まると思う。グリーンまでの距離を怖がらずにいきたい」と攻める気持ちを強調した。
3日間と短期決戦での上位発進に初優勝への期待もかかるが、「優勝はあまり意識していないですけど、怖がらずに悔いのないゴルフをするだけ」。ルーキーらしく勢いに乗って攻めていく。