歴代賞金女王と最終組 ルーキー櫻井心那「良い意味での威圧感」
◇国内女子◇北海道meijiカップ 最終日(7日)◇札幌国際CC島松コース(北海道)◇6531yd(パー72)
3位から出たルーキーの櫻井心那が、6バーディ、1ダブルボギー「68」で回り通算8アンダー、2度目のレギュラーツアー参戦で2位に入った。「ここまでできるとは思っていなかった。この位置でプレーできたことは、運もあると思うけど、少しは力がついてきたのかもしれない」と納得の表情を見せた。
「朝の練習場から悪い球を打つこともあった」―。緊張の面持ちで臨んだ最終日最終組。前半2番(パー3/194yd)、4Uで放ったティショットを大きく左に曲げ、3オン2パットのダブルボギーをたたいたが、それが大きな安心材料になったという。「ダボで2個も落としたら『この人はないだろうな』とギャラリーの方も自分もそう思うので、そこから変な緊張感はなくなった」
7番(パー3/136yd)を9Iで1.5mにつけて1つ目のバーディを奪うと、9番(パー5)でも1.5mを確実に沈めて2つ目のバーディ。2番のダブルボギーを取り返した。10番、11番で連続バーディを奪い、14番でもスコアを伸ばすと、17番(パー3)では7.5mのバーディパットをねじ込んだ。
先に9アンダーでホールアウトしていたイ・ミニョン(韓国)を追いかける最終18番、入れればプレーオフとなる2mのバーディパットは、惜しくもカップの横を逸れていった。「まだまだだな、という感じ。たくさん練習している人はこういうところで入れるんだな、と痛感した。まだ自分には早かったのかな」と振り返った。
「緊張感がすごくあって、とにかく邪魔をしないように気を付けた。私の目標は賞金女王になることなので、いろいろ学べた」。ツアーで初めての最終日は、歴代賞金女王の上田桃子、鈴木愛との最終組だった。
先輩のプレーを間近で見た18歳は「プレーももちろんなんですけど、立ち居振る舞いも堂々としているし、良い意味での威圧感、強そうな雰囲気があった」。プロ1年目での最終日最終組は、次につながる大きな経験になった。
今季は下部(ステップアップ)ツアーを主戦場としているが、今後はレギュラーツアーでの活躍も期待される。「来季はレギュラーで戦いたい。日本女子オープンと日本女子プロゴルフ選手権で優勝できるように頑張りたい」。女子ツアーを盛り上げる期待の新星が、また一人現れた。