2022年 アース・モンダミンカップ

“隔離なし”もパワーに イ・ボミは今季初のアンダーパー発進

2022/06/23 18:46
韓国でリフレッシュしてきた

◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 初日(23日)◇カメリアヒルズCC(千葉)◇6639yd(パー72)

2週前の「宮里藍 サントリーレディス」を終えた後、イ・ボミ(韓国)は一度母国に戻り、練習を重ねて再来日した。そんな、何の変哲もないエピソードだけで、かつての日常が戻りつつあることを実感する。コロナ禍の渡航制限が両国間で緩和され、隔離なしでの往来が再開。「普通に行ったり来たりできる。リフレッシュできました。隔離のときはいつもプレッシャーがあった」と安どのため息が漏れる。

直近の練習の努力は、わずかでも好結果につながった。4バーディ、2ボギーの「70」は今季初のアンダーパー発進。「たくさん良いショットもあって、パットも入って、アンダーパーで回れたのはうれしい。ただ、好きな大会なので2アンダーでも満足はできない」と言うのは、2015年から2連覇した大会だからでもある。

スイングの修正に懸命なイ・ボミ

ショットの前後に体の動きを確認しながら何度も素振りする様子が、試行錯誤の苦労を物語っている。コーチのチャ・ミンギュー氏と取り組むスイング修正は道半ば。「(クラブが)寝て下りてくるのが問題。ワンピースに振ることに集中している。すごく意識しているので疲れます」と苦笑した。

後半10番、フェアウェイ真ん中の絶好の位置から放った第2打は低く、左に飛び出してラフへ。ストレスがたまるミスショットが出ても、この日はその後の2mのパーパットを沈める粘り強さがあった。

近頃はどこにいても、妹が出産した生後6カ月のめいっ子が恋しいとか。「すごくかわいくて。かわいすぎて。最近は旦那さんよりも赤ちゃんと電話してます」と癒やしの時間もできた。推薦出場のチャンスに報いたい思いも強い。32位の滑り出しにも「ピンポジションももう少し難しくなるはず。バーディを獲っていきたい」と、もっと上を見た。(千葉県袖ケ浦市/桂川洋一)

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