「同世代の希望」宮里藍さんが36歳・藤田さいきへエール
◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 最終日(12日)◇六甲国際GC(兵庫県)◇6527yd(パー72)
大会アンバサダーの宮里藍さんが、表彰式終了後の記者会見で今大会を総括した。「最後は素晴らしい展開で手に汗握るピリピリした時間が流れたんですけど、3年ぶりの有観客開催でギャラリーの皆様にも楽しんでいただけたと思います。4日間通してたくさんのギャラリーの方に見ていただけたのでとてもうれしかったです」と感想を述べた。
「アマチュアのレベルが高い印象を受けた。決勝ラウンドは雨に風とタフなコンディションでしたけど、その中でもしっかりと成績を残していたので、これからが楽しみ」。通算3アンダー24位で「宮里藍 ベストアマチュア賞」を獲得した吉田鈴をはじめ、大会に参加したアマチュア選手9人の今後の活躍にも期待を寄せた。
現役時代、身長154cmと小柄な体格で世界を相手に戦っていた宮里さんは、同じく150cmと小柄な体格で今大会を制した山下美夢有を「グリーンが想像以上に硬くなった中でもしっかりボールを止められていたし、自分のマネジメントに徹していた。難しいコンディションの時の頭の切り替えが彼女の強みだと思う」と評した。「まだまだ伸びしろがある選手なので、これから5年、10年後を見据えて彼女のゲームを確立していってほしい」と飛躍を願った。
2位に終わった同い年の36歳・藤田さいきについては「同世代の選手にとっての“希望”。(36歳でも)できるということを体現してくれると、周りもイメージが具体的になって後に続く選手も出てくると思う。そういった意味でも彼女の2位はとても大きかった」。最後まで戦い抜いた姿をたたえた。
キャリア初の海外メジャー「AIG女子オープン(全英女子)」(8月4日~/スコットランド・ミュアフィールド)に挑む同級生に「スコットランドは風が強くて寒いので身体のコンディショニングも重要。36歳で初めて挑戦できるというのは彼女にとって楽しいものになると思うので、さいきらしく頑張ってほしい」とエールを送った。(神戸市北区/内山孝志朗)