エースの記念写真も姉妹で セキ・ユウティン2位浮上

◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 2日目（10日）◇六甲国際GC（兵庫県）◇6527yd（パー72）

2アンダー20位から出たセキ・ユウティン（中国）が1イーグル3バーディ、ノーボギーの「67」をマークし、首位と3打差の2位に浮上した。

開始2ホール目でいきなり観衆を沸かせるショットを魅せた。11番のパー3、実測140yd の中8番アイアンを振り抜き、ピン手前5ydに着弾したボールは見事カップに吸い込まれた。

人生8度目、ツアーでは初エースに「（入ったのが）見えました」と満面の笑みを浮かべた。前半はその勢いのまま3つ伸ばし、後半もさらに2つのバーディを重ねた。

今季からスイング時に左足のかかとを上げる“ヒールリフト”を取り入れており、好成績の要因と分析。「飛距離が伸びた」と言うように、昨季(44試合出場)のドライビングディスタンスは「224.83」の81位だったが、今季は出場7試合で「240.28」と15yd以上も伸ばしている。「良い時は280yd飛ぶこともあります」とうれしそうに話した。

さらに、今週は妹のユウリさんがキャディを務めている。「ずっと話しながら回れて、すごいリラックスできている」。姉妹で力を合わせながらのラウンドは常に笑顔。エースの記念写真にも2人で仲良く収まった。

ツアー初優勝を目指してトップを追いかける週末は「本当に優勝したい」と力を込める。「練習しているときも優勝という目標を目指して頑張っていた。久しぶりにこういう位置で戦えるので、コースマネジメントも妹と相談しながら頑張りたい」。残る36ホールも2人で戦っていく。（神戸市北区／内山孝志朗）