昨季2位7回→今季4戦で2勝 西郷真央は何を変えた?
◇国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 最終日(27日)◇UMKCC(宮崎県)◇6546yd(パー72)
開幕戦での初優勝から3週間、早くも今季2勝目を手にした西郷真央は、ここまで4戦で2勝と強さを発揮している。2020-21シーズンは出場50試合の長丁場で2位が7回、 “シルバーコレクター”とも呼ばれ、何度も悔しい思いをしたが、自分を信じて必死に続けてきた練習が今季の開幕戦から実を結んでいる。
西郷はこのオフから練習の時間配分の見直しを図ったという。「今まではショット練習が満足してからアプローチ・パターの練習をしていた。ショットの練習量はその日の調子によって変わっていたので、1時間の時もあれば何時間も練習するときもあった。(そのせいで)ちょっと疲れた状態で(アプローチ・パター練習を)やっていたので、練習量が少なかったのかな」と振り返り、今季から変更したポイントをこう続ける。
「先にアプローチ・パター練習をしてからショット練習をするようにした。ショットとアプローチ・パターの練習時間の割合が8:2くらいだったのを5:5くらいに。時間の使い方を変えてからは練習量も増やせるようになった」。ショートゲームにも重点を置くようにし、なかでもショートパットについては「マットを使って、出球がまっすぐ出るような練習を頻繁にしている」と話した。
今季はまだ4試合だが、昨季とスタッツを比較してみると、「1ラウンドあたりの平均パット数」が昨季の「30.1070」(59位)に対し、今季は「28.9167」(20位)と1打以上、向上している。また、グリーン周りでのアプローチのうまさを表す指標の1つ、「リカバリー率(パーオンしなかったホールで、パーかそれより良いスコアを獲得する率)」も、昨季「63.6496%」(24位)に対し今季は「78.1818%」(4位)と15%近く向上、数字が練習の成果を証明している。
今大会で連続アンダーパー試合記録を27試合に更新し、安定した強さを見せる20歳。持ち前のショット力に加えてショートゲームを磨いた今季の西郷に、いまのところ死角は見当たらないようだ。(宮崎市/内山孝志朗)