「なにくそ精神で負けたくない」 鈴木愛は3位
◇国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 最終日(27日)◇UMKCC(宮崎県)◇6546yd(パー72)
1打差の単独首位から出た鈴木愛は「72」と伸ばせず、通算7アンダー3位に終わった。「めっちゃスイングが迷走していました」と前半は3オーバーの「39」とスコアを落とした。
ダブルボギーをたたいた2番(パー3)はグリーン左ラフに落とした2打目のコンディションが悪かった。「(グリーンの)傾斜がスライスラインで、もっと左を向いて打ちたかったけど向くと右足がバンカーに入っちゃう」。ボールもディボット(打球痕)の上にあり、フェイスをボールの下にうまく潜らせられずにショート。3オン2パットに終わった。
それでも2017、19年の賞金女王は持ち前の負けん気をのぞかせた。「このままで終わりたくない。いつも頑張っているのにまたこの成績かって思っていたけど、それではいかんって。絶対に、なにくそ精神で負けたくないのが今日は思い出せてきた」。後半は4バーディ、1ボギーの「33」と巻き返した。
全体的な課題として「ショットのフィニッシュが低くなっている」。加えてパッティングでは「最後の押し感が出来ていなかった。体でボールを押せてなかった」と次戦に向けての修正点は整理できている。
2021年「資生堂 レディス」以来となるツアー18勝目には届かなかったが、「伸ばせなかったのは残念だけど、若いころだったらこんなに落ち着いてできなかった。また一つ年を取っていいところが増えてきている」。生涯出場試合数221試合を数える27歳は成長を感じている。
西郷真央、山下美夢有と20歳の2人が1位と2位に並んだ。「若い選手は全体的に勢いがある。でも全体的にレベルが上がっているのは間違いない。後退しているわけではなく、周りが上がっている分、自分も追いつかないといけない」と気合を入れた。(宮崎市/石井操)