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シード喪失の成田美寿々「はってでも出場権を取る」

◇国内女子◇QTファイナルステージ 事前(29日)◇葛城ゴルフ倶楽部 宇刈コース(静岡)◇6412yd(パー72)

来季の出場資格をかけた国内女子ツアーのQTファイナルステージ(最終予選会)が30日から始まる。8シーズン守り続けたシードを喪失したツアー通算13勝の成田美寿々は「どんなゴルフをしてでも、はってでも出場権を獲る」と臨戦態勢に入った。

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2020、21年と統合された今季は41試合に出場し、トップ10入りは1度もなく、24試合予選落ち、棄権が2試合。今年5月の「リゾートトラストレディス」の12位が最高位だった。かつて自称した「かわい子ちゃんハンター」は輝きを失い、賞金ランキング102位、メルセデスポイントランキング98位に沈んだ。

1年以上痛みが取れなかったという腰痛を抱え、練習不足からスイングを崩したことが要因のひとつだったが、10月の「富士通レディース」(36ホール短縮競技)は5位でスタートし、14位に入るなど「ここ2年間で上位に入るぐらいのゴルフになってきたし、腰も問題ないぐらい回復してきた」と表情に暗さはない。

「力み」から練習通りにスイングができなかったことを課題に挙げ、「脱力」をテーマに取り組んできた成果を本番で発揮できるかがカギ。「壁は越えなきゃいけない」と自らに言い聞かせる。

舞台は2勝した2019年に「ヤマハレディースオープン葛城」を制した葛城GC。コースは山名ではなく、丘陵の宇刈となるが、攻め方のイメージはある。「優勝したことがある、それを信じてやる」と強みもあるだけに「緊張もしていないし、QTだからと特別なことはない。ただ、早く終わってほしい」と笑って言った。

若手の活躍が目覚ましい女子ツアーにあって、29歳は「数年前からヒール役になりたいと思ってやってきたが、実力がないとヒール役にもなれない。しっかり舞台に戻ってヒール役を買って出たい」と、かつての異名“逆転の成田”復活を誓った。

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