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最終ホールで「自爆」も“打てない”試練を克服 植竹希望が自己最高2位

◇国内女子◇住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 最終日(19日)◇新南愛知CC美浜コース(愛知)◇6502yd(パー72)

首位に並んで迎えた最終18番、植竹希望が3Wで放ったボールは無情にも左の池へと消えていった。3打差を追う3アンダーで最終組に入ったこの日は「(トータル)2桁じゃないと勝てない」とスコアを8つ伸ばすことをターゲットにティオフ。17番までボギーなしの7バーディと高いハードルをクリアしかけていた直後、涙をのむ結果となった。

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「どうせ誰か伸ばして来るだろう」と想定しながらプレーしていた前半は正確に自分の位置を把握していたわけではなかった。9番のティイングエリアでリーダーボードを目にしたとき、5組前の西村優菜がスコアを伸ばしているのに気づいた。

15番(パー5)でグリーンを狙った2打目がOBラインぎりぎりの右奥カート道にこぼれ、3打目は左足下がりの急傾斜にドロップするほかなかった。グリーンに乗せられず、手前ラフからの4打目を5UTで打つと、ボールは真っすぐに転がってカップイン。ピンチから一転、バーディ奪取に「きょうは自分の日かも」と頭によぎったという。

16番(パー3)で188ydを5UTでピン左横1.5mにつけてバーディ。西村に並んでも、「自分は1位タイではなく2位にいると思って」流れを切らさないようにしていた。池に入れた最終18番は3打目もグリーン右のバンカーにつかまって4オン2パットのダブルボギー。レギュラーツアーでは自己最高となる2位でも「悔しいのひと言。最終ホールで“自爆”して、もう少し練習しなさいってことかな」と目頭を押さえて涙をこらえた。

これまでアプローチイップスに苦しんできた植竹。チップインの15番はライも悪かったことを踏まえてUTを握ったが、「正直に言うと、手が動いていなかった」と明かす。極限状態だった優勝争い。「17番とかは意識していたよりも強く打っていたみたいで、感情のコントロールをしきれていなかった。1位タイで最終ホールを迎えたのも初めてで、未知の世界。自分がどうなりやすいのかとか、対応できなかった」と振り返った。

2週前の「ゴルフ5レディス」3位、前週「日本女子プロゴルフ選手権」4位、そして今大会は2位。「今までは打てない方(イップス)だった。でも勝ち気の自分が出ているのは良い方に変わっている証拠。優勝には近づいている。こうやって最終日には伸ばせているし、二度と同じ失敗をしないように反省して頑張りたいです」と顔を上げた。(愛知県美浜町/石井操)

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2021年 住友生命 Vitality レディス 東海クラシック



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