2021年 CATレディース

1打差2位で最終日 高橋彩華は追う方が「気持ちは楽」

2021/08/21 18:26
最終日は「距離感が合わなかった」というロングパットを調整して臨む

◇国内女子◇CAT Ladies 2日目(21日)◇大箱根CC(神奈川)◇6638yd(パー72)

追われる側よりも追う方が「気持ちは楽」という高橋彩華。4アンダー5位から出てボギーなしの5バーディ「67」でプレーし、通算9アンダーとスコアを伸ばして2位につけた。トップを1打差で追う最終日は、ツアー初優勝へ向けて絶好のチャンスかもしれない。

「自分には期待していない」というネガティブな言葉を並べるのも、幾度となく優勝争いを繰り広げてきたから。今年に入って4度、首位で最終日に臨むも逆転負けを喫した。「あと一歩が伸ばしきれなくていつも勝ちきれない」

2021年の始まりでは「優勝」を狙っていたものの、つかめなかったときのショックは大きい。「毎試合トップ10」を目指すようになった高橋は「優勝するためには優勝争いをしなきゃいけない。優勝できるまで何度も優勝争いにトライしたい」と心の中の葛藤をのぞかせた。

最終日は同じ奥嶋誠昭コーチに指導を仰ぐ稲見との同組でのプレー。「私と一緒で、系統としては同じショットメーカーの選手だと思うので、ピンの付け合いになるのかな」と予想する。相手は通算7勝に加え、東京五輪の銀メダリスト。強敵ではあるが「倒せたらうれしいですね」と意気込む。

「明日は最後まで自分のショット力を信じて、いま出来るベストを毎ショットで続けていきたい」。経験を糧に殻を破れるか。(神奈川県箱根町/石井操)

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