藤田幸希「私のゴルフより心配…」

今大会のディフェンディングチャンピオン・藤田幸希は、「すっかりディフェンディングチャンピオンだということを忘れていました」と、気負いも無く、みずなみへと乗り込んできた。

去年は全英チャンピオンの申智愛に競り勝つ、価値ある勝利を手に入れた藤田。今年も、先週の「ヨネックスレディス」最終日に「67」で回って3位タイでフィニッシュするなど、良い流れで大会に臨めている。

そんな藤田が、今一番気にしているのは、自分のゴルフよりも兄・勇樹さんのプロテストの結果だ。今日が3日目で、明日が最終日のプロテスト。明日を終えて上位50位以内に入れば、晴れてプロになることが出来るとあって、「胃に穴が開きそう」と自分のゴルフ以上に気が気ではない。

兄より一足先にプロとなった藤田は、兄のゴルフを金銭面でサポートしている。しかし、来年3月に27歳になる勇樹さんに対して、「援助は今年まで」と宣言したという。最後だと思って頑張って欲しいという気持ちを込めての言葉だろうが、何はともあれ、明日までは自分のことよりも兄のゴルフのことで頭が一杯になっていることだろう。