前夜はソフトで「ギャン泣き」 渋野日向子は「全英」前最後の国内試合
◇国内女子◇楽天スーパーレディース 事前(28日)◇東急グランドオークゴルフクラブ (兵庫)◇6568yd(パー72)
渋野日向子は今大会を終えると海外メジャー最終戦「全英女子(AIG女子オープン)」に向けて、再び異国の地へと飛び立つ。7月の「GMOインターネット サマンサタバサグローバルカップ」から3連戦目となる今大会に向けて「(帰国後)3試合目というのもあるし、全英前(国内では)最後の試合。一番、頑張るべき試合かなと思う」と強調した。
4月から約3カ月の米ツアー参戦を終えて、国内復帰戦で予選落ち、2戦目の前週「大東建託・いい部屋ネットレディス」は33位で終えた。兵庫県での今大会。「地元(岡山)が近いということで小さいころから応援してくださる方もいる。(コースは)ドッグレッグが多くて、ティショットでプレッシャーがかかる」とコースではティショットへの警戒を口にした。
27日(火)に行われた東京五輪ソフトボール、日本が前回に続き金メダルを獲得した米国との決勝戦で胸を熱くした。自分の練習は早めに切り上げて一人部屋にこもって観戦したという。13年前の北京五輪での一戦を思い出しつつ、試合中は「半泣き」だった。
「ソフトボールをやっていた9歳、10歳の自分と、違う競技をやっている22歳の自分では思うところは違う。あの時(北京五輪)は泣くとかはなかったけど、今回はやっているときからいろんな場面で泣けてきちゃう。カメラマンさんの映し方(のせい)かは分からないけど、泣かせに来ているような場面が多かった」
最終回の七回裏、宇津木麗華監督がうつむいて祈るように手を重ねる場面に涙で目を潤ませ、金メダル獲得が決まって上野由岐子投手がハグし合うシーンでは「ギャン泣きでした」と笑って明かした。「(ソフトボールに限らず)オリンピックに出場する選手を見て、モチベーションはめちゃくちゃ上がった。(試合を)見るたびに、オリンピックへの気持ちは強くなった」
直近の2戦は技術的にかみ合わないところもあったが、精神的な部分によるミスも目立っていた。「3試合の中では一番結果を求めたい」。受け取った刺激をプラスに臨む。(兵庫県加東市/石井操)