原江里菜「私は夏が好きなんです」/チームPRGR
プロ転向後、初の海外ツアーに挑んだチームPRGRの原江里菜。「エビアンマスターズ」で通算3アンダー・30位タイの成績を残し、帰国した。ツアーのオープンウイークには、プロ野球の始球式を体験して心身ともにリフレッシュ。そして昨年、通算21アンダーをマークしてツアー初優勝を飾った「NEC軽井沢72」を迎えた。ディフェンディング・チャンピオンとして大会を迎える原にインタビューした。
初挑戦となった海外ツアー「エビアンマスターズ」を終えての感想は?
楽しかった! その一言に尽きますね。海外ツアーに挑戦している日本人選手をはじめ、世界のトップ選手らと会えたり、練習ラウンドを午前7時前から始めたりと、日本ではできない体験を出来たからです。
試合では、パク・セリ選手やロレーナ・オチョア選手と一緒の組でラウンド出来たのも貴重な体験になりました。
--世界メジャーのタイトルホルダーとラウンドして、何か得たものはありましたか?
自分のショットイメージがハッキリするまで、アドレスにはなかなか入りませんが、アドレスを取ったらすぐに打つ。そんな印象を受けました。ショットイメージをもっと強く持つことの大切さを知ったような気がします。
--原選手自身のプレーは如何でしたか。
ショットがあまり良くありませんでしたが、パットが良かったお陰で予選通過を果たせました。自分のプレーはともかく、尊敬する(宮里)藍先輩の優勝シーンを間近で見られたのも嬉しかったし、ラッキーでした。
--帰国後は、プロ野球の始球式を務めたそうですね。
はい。今年1月のオフトレからキャッチボールを取り入れて、ぜひ始球式で投げてみたいと思い続けていました。それが実現したし、始球式用のユニホームとグローブを作って頂き、とっても嬉しかったです。
始球式前には千葉ロッテマリーンズのバレンタイン監督のトークショーがあり、監督がとてもファンを大切にしているのが肌で感じられ、ファンもまたチームを心底から応援しているのがわかりました。ロッテの監督もファンも、とっても熱いのが理解できました。監督がファンを大切にしているのが印象的でした。
始球式では、生涯もうこんなチャンスはない!この一球しかない!と思ったら、すっごく緊張しました。ピッチャーマウンドから投げたのですが、投げる前はキャッチャーまで届くかどうかと心配になって…。女子で届けばOKと思って投げたら、届くどころかストライク!だったんです。本当に完全燃焼した気分でした。
--オープンウイークが開けて、アクサレディスでは通算4アンダー・21位タイでした。
大会2日目からショットの調子が良くなりました。初日から71・73・68のスコアは、パットが入ったかどうかの違いだけです。
--そして昨年大会の覇者として「NEC軽井沢72」を迎えたわけですが。
思った以上に気持ちに変化はありません。ただ、予選落ちだけはしたくないですね。練習ラウンドを終えてみて、このコースで(昨年)21アンダーも出したのかと思いました。コースの印象は良いので何とか結果は出したい。パットの出来次第でしょうね。
--ツアー後半戦を迎えますが、今後の抱負を話して頂けますか。
本調子をまだ迎えていないので、いつ本調子が来るのだろうと思っています。今週は(昨年優勝の)良いイメージがあるし、たとえ2連覇できないとしても次からの試合に好感触で臨めるプレーをしたいですね。
私は暑さに耐えられるし、バテにくいので夏が大好きなんです。好きな季節に成績を出せたら、と思っています。応援よろしくお願いします。
--これからの活躍を期待しています。頑張ってください。