2021年 九州みらい建設グループレディース

松山英樹と同じコーチの助言 33歳川満陽香理の2勝目

2021/04/24 19:50
10年ぶりの2勝目を挙げた川満陽香理(Ken Ishii/Getty Images)

◇国内下部ステップアップツアー◇九州みらい建設グループレディース窓乃梅カップ 最終日(24日)◇武雄ゴルフ倶楽部(佐賀県) ◇6340yd(パー72)

33歳の川満陽香理が初日から首位を守る完全優勝でプロ2勝目を挙げた。2011年7月の下部ツアー「ANA PRINCESS CUP」以来約10年ぶり、日数にして3578日ぶりの勝利。「いま思うと長かったような気もする」と道のりは平たんではなかった。

2位と2打差で出た最終日は6バーディ、4ボギーの「70」でプレー、通算10アンダーとし、2打差で逃げ切った。「あっという間の1日だった。もっとカッコよく勝ちたかったけど、ボギーも多くバタバタしていた」。出だし1番でボギーを先行させたが、2番から2連続バーディと取り返して勢いを止めなかった。

「いままで何度も優勝争いをしてきて、勝ちパターンは知らないけど、逆に負けパターンは把握している。トータルスコアより、1ホール1ホール、相手を見ながらプレーした」。終盤17番ではティショットを右に曲げて球を木の根っこにつけ、2打目は出すだけ。3打目もグリーンにのらず、「フォン(スーミン)さんがバーディチャンスについていたので、ダブルボギーだけはいけない」と54度のウェッジで放った4打目をピンそば30㎝に寄せてボギーでしのいだ。

海外メジャー「マスターズ」を制した松山英樹も契約する目澤秀憲コーチに昨年9月からアドバイスを受けている。「簡単に言うと、ボールを上げて止めることに取り組んでいます。ちょっとずつごまかしながらやってきたけど、球を止める技術がないと戦えない。まだまだスイングをつくっている状態で、1合目にも到達していません」

優勝をつかんで「応援してくださっているいろんな方に喜んでもらえると思うと、気持ち的にはホッとしている」と胸をなでおろす一方で、「100点のゴルフではない。スイングの完成はまだまだ遠いです」。5月に34歳になる学士プロがさらなる高みを目指す。

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